
消化管内虫体の検査:寄生虫検査法
線虫・条虫の検査法
消化管を切開し虫体を採取します。粘膜中に深く頭部を差し込んで寄生する種では、頭部が粘膜に残らないように注意深く採取します。幼若虫体は見逃しやすいので、腸管を生理食塩液などに入れて粘膜を軽くかき分けるようにして検査します。
採取した虫体は実体顕微鏡下で観察して同定します。
原虫検査法
消化管粘膜をかき取り、整理食塩液などで乳剤として鏡検します。コンデンサーを下げてコントラストを高めて検査し、シゾント、メロゾイト、ガメート、オーシストなどが観察できます。
作製した乳剤の塗抹標本を作製し、メタノール固定後ギムザ染色を行います。
住血原虫検査法
血液塗抹標本を作製し、メタノール固定後ギムザ染色を行い観察します。ロイコチトゾーン症では、寒天ゲル内沈降反応によって抗体若しくは抗原の検出が行えます。