初心者の方の最初の鳥として次の種類をおすすめしたいです。
以上は、美しくてあまり高価ではなくまた、飼い方も易しいもので初心者に好適と思います。
雉類では、金鶏が入門鳥として一般に推奨されます。小形で赤、黄など原色が強く割りあい人にも良く馴れており飼うには半坪もあれば、良く繁殖もします。
水鳥の入門鳥ではオシドリです。オシドリも繁殖は割り合い容易です。マガモ、オシドリ、オナガガモ、トモエガモ、ヨシガモ等水面鴨類は入手も容易で飼い方も簡単です。
潜水鴨類のキンクロハジロ、アカハシハジロ等は水中に深く潜るのに対し、水面鴨類は捕獲が容易でまた、卵も陸上の樹の茂みなどにしますから飼う場合にも産卵場には木箱を使用する事ができます。
潜水鴨類の営巣地は北方の極地にあり、卵の入手も困難であったのですが、航空便によりアイスランドで採取された海鴨の卵を運び人工孵化して潜水鴨類を得ることができます。美しく立派で飼って面白いのは潜水鴨ですが、飼育繁殖には高度の技術が入用です。
次に、雁とスワンですが、鴨類も美しく愛らしいのですが体が小さいので迫力に乏しい欠点があります。処が雁は体形も大きく、理智的で人に良く馴れます。英国の水鳥飼育の権威の一人、テリージョーンズは凡ての鳥類の中で、雁が一番楽しいと言っている位です。
雁は草食性で、足の水かきが退化する傾向があり飼うのに水はそう重要ではありません。また、体が大きいために外敵からも傷害を受けることも少ないです。
また、長命で産卵期も長く、20才位の鳥でも未だ老鳥ではありません。唯、欠点は良く高声に鳴き飼育場が大変やかましくなる事です。それから、北半球の雁は闘争性はなく、異種を多数同居で飼うことができますが、南半球のロウバシ雁、マゼラン雁、アンデス雁等は闘争性が強くて、多数羽を同居で飼うことはできません。
飼って面白い雁としては、マガン、エジプト雁、カナダガン、マゼラン雁等で希種としてはロウバシ雁、ミカド雁、ヒメハク雁、ハワイガン等があります。
スワンについてですが、体形が大きく美しくて立派です。それ自身が美しいばかりでなく、広い池、岩石の島、樹木を配置すれば美観とともに大変優雅で楽しく飼えます。
しかし、狭い池ででも飼育繁殖もできます。体が極めて大きいために、外敵の心配はなく長命です。コブハクチョウ、オオハクチョウ、ハクチョウ、クロエリハクチョウ等があります。体形が大きいためにカモ類と同居で飼うことは好ましくありません。