白孔雀
インドクジャクの白変型の此の白孔雀は、何時頃からいるものか、又誰が作出したかも明らかではないのですが、可なり古くからいるようです。
また大変安定したものです。真孔雀の白変型(アルバイノ)は極く最近アメリカのバーナードレールが作ったもので、未だ安定はしておりません。
此の白孔雀が真孔雀から出たものである事は、眼の下の著しい黄色の皮膚の裸出ででも確認出来ますし又体型もインドクジャクからの白孔雀よりも大きいです。
バーナードレールは次のようにして真孔雀の白変型を作りました。
即ち最初はインドクジャクの雄に真孔雀の雌を配して出来た雛は全部色彩のある交雑種であったのです。処が、此の雛を真孔雀の両親に配して得られた孔雀は4分の3が真孔雀であったのですが、此の4分の3の雛の相互で交配種を作ってみたのです。
しばらくすると、此処から雄の白変が現れたのです。
レールは此の雄を前述の4分の3の雌に交配したら、白変型がある程度得られました。
此の鳥は大概インドクジャクの痕跡を持っていたのですが、彼は淘汰によって疑いもなく、真孔雀の白変型なるものを繁殖することが出来ました。
此の白変型はインドクジャクからのそれよりも外観が立派でした。