赤痢は、赤痢菌と呼ばれる細菌のグループによって引き起こされる感染症です。鶏の空腸や回腸に侵入した後、腸の損傷や病気を引き起こす可能性があります。
細菌性赤痢は、重度の炎症性大腸炎に起因する血性および化膿性の糞の発生を特徴とします。
人間と他の霊長類は赤痢菌の自然宿主ですが、近年では馬での報告が出てきており、子豚、子牛、ウサギ、サルでも報告されています。
赤痢菌は2004年に中国の鶏で初めて報告されました。 赤痢菌にはいくつかの異なる株があり、それぞれが異なる臨床症状をもたらします。実験的に赤痢菌に感染したニワトリで報告された感染の臨床的兆候には、一過性でない低体温、食欲不振、呼吸速迫および急性型では死亡数時間前にしか症状を示さない等が含まれます。
伝播
赤痢菌は、主に感染した鳥の糞との直接または間接的な接触によって伝染します。
臨床兆候
●重度の沈うつ・意気消沈
●虚弱
●垂れ下がった翼
●羽を逆立てた鳥
●食欲不振
●下痢
●下腹羽を激しくたたく
治療
●支持療法
鳥を群れから隔離し、新鮮な水と食餌を与え安全で快適な暖かい場所に置きます。またストレスのない生活をさせます。