ハブソウ(波布草) ~ 種子は最も毒性の強い部分

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ハブソウ(センナ・オキシデンタリス:Senna occidentalis)は北米南部、メキシコを原産とする有毒なマメ科の一年草で、以前はCassia occidentalis(カッシア・オキシデンタリス)と呼ばれ、世界中の熱帯・亜熱帯地域に分布しています。


名前の由来は、マムシに咬まれたときに、ハブソウの葉を揉んで、傷口にその汁をすりこむと、良くなるということから、ハブソウという名前がつきました。 


日本には江戸時代に中国から導入され、小笠原諸島では帰化しています。生薬では望江南(ぼうこうなん)と呼ばれます。


米国では、南東部の州でよく見られ家禽類を含む動物への中毒が多数報告されています。花は、7~8月ころ、葉の頂部の葉脈から柄を出し、数個の黄色5弁花の蝶形花をつけます。果実の平たい鞘は、長さ約10cmで、鞘の中には、扁平卵形の種子が2列に並んで入っています。

有毒成分



種子は最も毒性の強い部分であり、鶏や家畜の飼料に混入することがあります。


種子に含まれる主な毒性化学物質は、ミトコンドリア機能に影響を与えるアントラキノン系化合物のジアントロン(dianthrone)です。

最新の研究成果



ブラジル・サンパウロ大学獣医学部病理学科獣医毒性学研究センター(CEPTOX)が行った研究では、48羽の1歳に満たない若い雌鶏にハブソウを低レベルで混入させた飼料を与えた場合の産卵への影響が評価されました。


どの雌鶏も中毒の臨床症状、飼料摂取量の減少、体重増加の変化は認められませんでした。


ET/IT群では卵生産量の著しい低下とそれに伴う飼料効率の低下が観察され、卵巣が最も悪影響を受けた器官であることが明らかになり、卵黄の漏出と卵黄膜内層の異形成が生じた。

症状

衰弱
運動失調
麻痺
卵の減少
下痢
毒性ミオパチー
筋肉の変性と壊死

キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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