沖縄糸状虫(鼻白糸状虫) ~ 牛の鼻鏡や乳頭、有毛部の皮膚に寄生



沖縄糸状虫(ステファノフィラリア・オキナワエンシス:Stephanofilaria okinawaensis)雄2.7~3.8mm、雌7.0~9.2mm、雄は雌よりも著しく細い、口の周囲に王冠状のクチクラの突出物があり、その縁は歯状です。


さらにその外側にクチクラの小棘のある環状の肥厚部があります。雄の尾端は腹方にやや曲がる。ミクロフィラリアは長さ、75~98㎛で、こぶ状の頭部をもち、血中にはほとんど現れずに病変部の滲出物中にみられます。


牛の鼻鏡や乳頭、有毛部の皮膚に寄生し、日本の南西諸島にだけ分布します。またアッサム糸状虫に近似します。


Stephanofilaria属には、この他にもアッサム糸状虫S.assamensis(雄3.1~4.5mm、雌8.2~11.5mm:牛、水牛、ヤギの胸垂、耳、こぶの皮膚に寄生し、インド、パキスタンに分布)


ズドウ糸状虫、S.dedoesi(雄2.3~3.2mm、雌6.1~8.5mm:牛、水牛、ヤギの頸部、胸垂、耳に寄生し、インドネシアに分布します)


S.kaeli(雄2.6~3.7mm、雌6.9~9.4mm:牛、ヤギの四肢下部、耳、乳頭に寄生し、マレーシアに分布します)


スタイルス糸状虫、S.stilesi(雄3.0~3.5mm、雌5.6~5.8mm:牛の下腹部に寄生し、北アメリカ、ハワイ、ロシアに分布します)


などの他、北ヨーロッパ(デンマーク、北西ドイツ)にも放牧牛の後膝関節、乳房およびその付近、特に乳頭などに寄生するものがあります。

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