ライグラススタッガー(Ryegrass Staggers) ~ 疾病の進行とともに歩行異常、起立不能などを示し斃死する



ライグラススタッガーは、エンドファイト(内生菌)であるエピクロエ・フェスツカエ:(Epichloe festucae)、ネオティホディウム・ロリイ (Neotyphodium lolii) を含むホソムギ、別名ペレニアルライグラス (学名ロリウム・ペレネ:Lolium perenne) の摂取によって引き起こされる神経筋疾患です。


E.festucaeはいくつかの麦角アルカロイドとインドール‐ジテルペンアルカロイドを産生し、ロリトレムB(Lolitrem B)が臨床症状の発現に関与する主要な毒素です。


ライグラススタッガーは1906年にライグラスの牧草地で放牧されている馬や牛で初めて確認されました。


スタッガー(旋回病)の重症度および罹病率は馬によって異なり、同じ牧場の他の馬の5~75%が罹患すると言われています。臨床症状は、激しい運動後の頸部の軽度の振戦から重度の強直性痙攣を起こして倒れるものまで様々です。  


ライグラススタッガーの発生は、ほとんどがオーストラリアとニュージーランドで発生しています。ヨーロッパやアメリカの家畜でも散発的に発生していますが、そのほとんどが汚染された干し草を食べたことによるものです。


日本では、オレゴン州から輸入された汚染されたライグラスのわらを牛や馬に与えたことに関連して、ライグラススタッガーが発生したケースが数件ありました。

症状



●振戦

●筋力低下

●運動失調

●過敏症

●硬直

●倒れる

診断



●病歴

●臨床兆候

●身体診察

●生物学的検定

治療



※感染した牧草地に馬を近づけない。

※支持療法

予防



※牧草地に侵入する可能性のある雑草や、馬にとって有害な植物の種類を知る。

※定期的に牧草地を散歩して、有毒な植物がないか確認する。

※干し草に乾燥した有毒植物が含まれていないことを確認。

※農機具を貸し借りする場合は、敷地に到着する前に、その農機具がきれいになっていることを確認する。

※新しく導入した動物は、到着後10日から2週間は別のパドックで隔離します。

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