ルーメンアシドーシス(Rumen acidosis) ~ 第一胃のpHが低下して反芻動物に起こる消化管疾患



第一胃のpHが低下して反芻動物に起こる消化管疾患です。飼料ベースの飼料を給与したヤギの第一胃のpHは6~7ですが、6未満に低下すると乳酸産生細菌の増殖が促進され、アシドーシスが生じます。


ヤギのルーメン内の微生物集団は、デンプン分解の際に産生される高レベルの乳酸を代謝することができません。


病態の重症度および結果として生じる臨床徴候はpH低下の程度によって異なりますが、pHが5.6未満の場合は亜急性の軽度から中等度のアシドーシスであり、pHが5.2未満であれば、重度のアシドーシスが急性に発症します。


アシドーシスの重症例はしばしば蹄葉炎、ポリオ脳軟化症および肝膿瘍の発症と関連するか、またはそれらを引き起こします。

症状



●食欲減退

●柔らかい、灰色および泡状の糞

●脱水

●下痢(水様性下痢)

●衰弱

●協調が欠けた動き

●歯ぎしり

●筋肉の痙攣

治療



●水酸化マグネシウム

山羊の成体で50g PO

●テトラサイクリン

0.5~1g経口(単回投与)

●チアミン

300~500mg、筋注または皮下注、BID

予防



※10日から14日かけて、ゆっくりと食事を変えていきます。

※ルーメン内に存在する可能性のある酸を中和するために、石灰石や炭酸カルシウムなどを補う。

※イオノフォアの給餌

※飼料の量を制限する

※飼料を増やして穀物を減らす

※微生物サプリメントの給与

※ヤギが入れない場所に穀物を保管しておく

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