繋骨瘤(Ringbone) ~ 馬の変性関節疾患の一つ



繋骨瘤とは、馬の変性関節疾患の一つで、近位指骨間関節(冠関節)または遠位指骨間関節(蹄関節)が侵されるものです。


繋骨瘤の原因は、骨軟骨症、肢勢異常、遺伝的素因に関係する直立繋姿勢、外傷による腱・靭帯・関節包付着部の裂傷とそれに続発する骨増殖体形成などが挙げられています。


また、低繋骨瘤は、蹄骨の伸筋突起の裂離骨折に起因する場合もあります。

繋骨瘤の危険因子



体型や蹄に問題のある馬は、後年に繋骨瘤を発症する傾向があります。


これらの問題には、直立繋姿勢、ロングトー・ローヒール(長蹄尖・低蹄踵)、内向肢勢、外向肢勢、不適切な蹄角度などがあります。


これらの欠点は馬の関節にストレスを与えます。また、特定の馬術競技に参加している馬は、繋骨瘤を発症するリスクが高いと言われています。


ジャンプ(ジャンプ後の着地)、バレルレース(急旋回に関連)、ローピング(突然の急停止)、馬車、パレード、警察馬などに使用される馬等。

繋骨瘤の臨床症状



繋骨瘤の症状は、病気の初期段階では発見しにくい場合があります。


乗馬中に、馬の歩様が短くなったり、足を引きずって歩いたり、ぎこちなくなったり、今までできていたことができなくなったり(ジャンプしたり、急旋回したり、急停止したり)、前に進もうとしなくなったりします。


症状は日によって異なり、片足または両足のどちらに障害があるかによっても異なります。


短期間の休息の後、跛行が解消したように見えても、運動を再開すると再び跛行が現れることがあります。


低繋骨瘤がひどくなると、馬の蹄冠に明らかな骨の腫れが生じることがあり、これは「ピラミッド病」と呼ばれることもあります。

症状



●軽度~中程度の跛行

●触診による熱感

●圧痛

●関節膨満

●関節腔の狭窄または圧潰

●骨棘形成

●軟骨下骨硬化症

●関節周囲骨増殖

●関節面変形

診断



●病歴

●臨床兆候

●身体診察

●跛行の検査

●X線撮影

繋骨瘤の診断はX線撮影によるもので、関連する骨の変化が関節に及んでいるかどうかを確認するために重要であり、治療や予後はこの所見に左右されます。

治療



※疾患発症の要因を低減または制御することにより、疾患の進行を遅らせることができます。

経験豊富な装蹄師が行う矯正蹄鉄の方法で、アンバランスな足の構造を修正することで実現されます。装蹄師は馬の足のバランスを整え、かかとを完全にサポートする必要があります。


※抗炎症剤

ビュート、フィロコキシブ(プレビコックスまたはEquioxx)


※ハイオネート:商品名 Legend(レジェンド)

ヒアルロン酸点滴静注


※Adequan

筋注による多硫酸化グリコサミノグリカン注射


※経口関節サプリメント

コンドロイチン硫酸、グルコサミン、ヒアルロン酸


※鍼治療


※手術

特定の馬の高繋骨瘤の治療の選択肢となる可能性があります。治療を受けた馬の65〜85%が完全な運動機能に戻ります。

予後



予後は、繋骨瘤の位置や関節が関与しているかどうかによって異なります。

キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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