
ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction:PCR)法は英語名の頭文字をとって単にPCR法ということが多い。本法は、DNA鎖のある特定の部位のみをDNA合成酵素(DNAポリメラーゼ)を用いて合成し、この反応を繰り返して目的とするDNAの特定部位を複製(増幅)する反応です。反応は3段階からになります。
①熱変性による二本鎖DNAの解離(denaturation)
②プライマーと呼ばれるオリゴヌクレオチドと一本鎖DNAとの結合(annealing)
③4種のデオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)の存在下での、DNAポリメラーゼによる二本鎖DNAの合成(extension)
②プライマーと呼ばれるオリゴヌクレオチドと一本鎖DNAとの結合(annealing)
③4種のデオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)の存在下での、DNAポリメラーゼによる二本鎖DNAの合成(extension)
以上の3段階の反応をDNA増幅装置を使い、通常20~30回繰り返し目的のDNAの部位を増幅します。このため通常の方法では検出できないほど少量あるいは死滅した病原体でも、遺伝子が存在していれば(たとえば、パラフィン包埋組織切片)検出可能です。
また、適当な分離用培養細胞等がない場合にも有用な方法です。この利点のために、病原体分離に代わる診断法として今後広く応用されると思われます。
またRNAでも逆転写酵素を用いて相補的DNAを合成することで、PCR法を行うことができます。

