雉類の健康管理と病気

雉類の健康管理と病気
雉類の健康管理と病気

鳥は物を言わない為に、病気の発見は遅れがちになります。従って治療を加えるには既に遅いという場合がしばしば起こります。


まずは病気にかからないようにする事が大切です。


雉類は家禽ほどの数もなく高価であり、殊に希種鳥においてそうなのでしょうから、健康に十分注意して病気を予防しなければなりません。此れには理想的な禽舎を作り、適当な飼料を与え、交配、孵化、育雛の管理を十分行うことが必要です。


まず、禽舎内の土が湿気を多く含む事が鳥を病気に致します。


また、土が汚れていることも同様です。


禽舎内には常に砂を入れて砂質の土にします。此の砂は時々新しいものと入れ替えます。また床をセメント張りにする事ですが、これに敷藁を入れる場合、藁が不潔になりやすく新しいものと絶えず替えます。


床を総金網にすれば、土壌から来る病気を一切防ぐ事ができますが、実際デリケートな鳥は金網床で飼います。禽舎に日光を良く当て消毒する以外、禽舎を密閉して燻蒸消毒することも大変有効です。


禽舎内にネズミ、スズメなどが横行することも細菌、ウイルスをばらまくので絶対に良くありません。恐ろしいニューカッスル病の病原体もスズメや鳩が禽舎内へ持ち込んだという確かな証拠が発表されています。


また、孵卵器と育雛器も毎年消毒しなければなりません。孵化した雛は伝染病に罹る場合があり3~4日で鳥を死なせます。予防対策としてワクチンを接種いたします。雛はまた、脚に異常を起こし歩行困難になる事があります。此れは日光の照射不足とか、ミネラルの不足、殊にリンの不足が原因でしょうから、これらを与えます。


また黒頭病に罹ります。此れは土壌にいる盲腸虫から病原体が入るのですから、金網床で飼って土から離せばかかりません。従って土を良く消毒する事と予防および治療剤があります。


此処数年来、大流行の鶏の恐るべき伝染病ニューカッスル病も禽舎へ侵入して、愛鳥を全滅または殆ど全滅させた愛好家がおります。このウイルスは人間、スズメ、鳩から持ち込まれます。


体外に出ても2ヶ月は生きており、禽舎をクレゾール石鹸、オルソ剤で完全消毒しなければなりません。此れは治療法がなく、ワクチンで予防するより致し方ありません。


成鳥、殊に雛は腸炎に侵され死ぬ事があります。此れは飼料に酵素剤を混ぜて与えると良いのです。雛はしばしばまた開嘴病で死ぬ事があります。其の病原体が鳥の気管に付き、窒息して死にます。


此れは土壌にいる虫を食べることから罹るのですから、金網床で飼えば此の病気には罹りません。また、雉類には外部と内部の寄生虫によって病気がひき起こされます。後者は土壌を鳥がついばむ事から、又緑餌から来ますが、飼育場の土が良く乾燥し、且つ消毒されている事が雉類を常時健康に育てる重要な要素となります。
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キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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