良質牧草として知られますが時によると家畜の中毒を起します。
この原因は不明ですが銹菌の一種ウロミセスUromycesなどが寄生したもの或いはその他の病菌によると考えられています。
本邦の例では馬の流涎症として北海道、長野県に見られますが6月下旬より8月中旬に多く、梅雨期に繁茂し、暗赤色不正形の斑点のあるものは必ず甚しい流涎があります。
然しこの黒斑には菌の胞子は証明されない。
症状
本邦のものは甚しい流涎の他一種の興奮症状があり、結膜の紅潮、腸の蠕動亢進、速脈、瞳孔の縮小、白血球の減少などを見ます。
これは局部的刺戟のため口粘膜、三叉神経および舌咽神経を刺戟して唾液を分泌させるものと解されます。
欧州の例では重篤な症状を示し馬が最も甚しく牛、羊も亦発症するという。その主徴は前項の菜豆稈中毒に類似し、神経症状では麻痺期を経て興奮期に入ると興奮、強迫運動、癲癇発作を示し、他は消化器障害と稀に皮膚の無色素部の水疱、痂皮を形成します。
療法
単に著しい流涎のときは寧ろ唾液によって毒物を排泄するから特別の処置は不要です。
若し重症の徴があれば前項、菜豆稈中毒に準じて行います。

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