PR

植物毒中毒 ~ ケシ(Papaver somniferum(garden poppy)、ケシ科

5.0
植物毒中毒 ~ ケシ 家畜中毒

 
 
他にオニゲシ(P.orientale)、ヒナゲシ(P.rhoeas)などがあります。
 
 
25種内外のアルカロイドを含有し、阿片アルカロイドと呼ばれます。
 
 
主成分はモルヒネMorphin C₁₇H₁₉NO₃で開花より結実のはじめに多く含有し、3~20%に達します。ヒナゲシはロエアジンRhoeadin C₂₁H₂₁NO₃およびロエアゲニンRhoeagenin C₂₀H₁₉NO₃です。
 
 
従来中毒の報告のあるものは牛、豚、馬で、羊、山羊は抵抗力に富む。
 
 

症状

 
 
牛は急性脳炎のように不安驚怖の状を発し、恰も狂気したように凝視、叫号、狂暴となり次いで癲癇様痙攣を現します。
 
 
即ち顔面筋の搐搦、頸部の痙攣性伸張、時に転倒して全身痙攣を発し次いで知覚の鈍麻、嗜眠、麻痺を見、これと共に流涎、疝痛、鼓脹、出血性下痢などの消化器障害を招きます。
 
 
脳症状は数時間で、1日に亘るものは少ない。
 
 
一般に症状に比して予後はよい。
 
 

療法

 
 
早期の場合は直ちに過マンガン酸カリ液(1000倍)の胃洗滌が最も効があります。
 
 
これは、酸化2モルヒネを生成して不溶性となるからです。
 
 
時間の経過した場合はタンニン剤を内用させ、下剤を処方し、灌腸を反覆します。また、拮抗薬としてアドレナリンの注射は効果があり、アトロピンも適量をもちいれば適当である。
 
 
その他ロべリンは呼吸中枢興奮に効があり、カフェイン、カンフルなどもよい。
 
 

モルヒネの中毒量および致死量(体重1kgあたり)

 
 

●中毒量

0.007

●致死量


 
 


 
 
驢馬

●中毒量

0.009

●致死量


 
 


 
 

●中毒量

0.015

●致死量


 
 


 
 

●中毒量

0.04

●致死量

0.04~0.08
 
 


 
 

●中毒量

0.2

●致死量


 
 


 
 

●中毒量

0.3~0.055

●致死量


 
 


 
 
山羊

●中毒量

0.4

●致死量


 
 


 
 

●中毒量

0.3

●致死量

0.3~0.8
 
 


 
 
モルモット

●中毒量

●致死量

0.5
 
 


 
 
マウス

●中毒量

●致死量

0.2~0.4
 
 


 
 
ハリネズミ

●中毒量

●致死量

0.0046~0.495、0.25
 
 


 
 

●中毒量

0.4

●致死量

0.6~0.8
 
 


 
 

●中毒量

●致死量

0.4399、0.25
 
 


 
 
鴨および鶏

●中毒量

●致死量

0.9


タイトルとURLをコピーしました