他に洋種チョウセンアサガオD.tatula、白花洋種チョウセンアサガオD.stramonium、ケチョウセンアサガオD.metelなどがあり、同じ成分を含むものにハリドコロScopolia japonicaがあります。
主成分はヒヨスチアミンHyoscyamin C₁₇H₂₃NO₃、スコポラミンScopolamin C₁₇H₂₁NO₄で他にアトロピンAtropin C₁₇H₂₃NO₃を含みます。
総アルカロイド量は時季によって異なり8月開花時の葉に0.416%を含む。
本草は悪臭があって採食を避けますが、幼若なものが乾草に入って中毒します。草本の致死量は牛150~300g、馬150~200g、羊、山羊75~200gです。
症状
一般症状は初期に騒擾、狂暴等の興奮を示し次いで疲労、昏睡、麻痺します。
また、瞳孔散大ならびに視力の減退、脈搏および呼吸の増加、皮膚および口腔粘膜乾燥、鼓脹、疝痛、排尿困難、蹌踉、皮膚の知覚減退などです。
療法
アルカロイド解毒法に従う他下剤、生理的食塩水の注射ならびに強心剤、鎮静剤(ただしモルヒネは呼吸状態に注意を要する)
ピロカルピンは迷走神経末端麻痺の場合は無効です。