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植物毒中毒 ~ タバコ(Nicotiana Tabacum、ナス科)

5.0
タバコ 家畜中毒

 
 
ニコチンNicotin C₁₀H₁₄N₂を主とし他にニコチアミンNicotiamin、ニコテンNicotenおよびニコテリンNicoterinを含みます。
 
 
ニコチンは葉に多く、生葉中に1.5~3%位です。
 
 
また、マルハタバコは最も含有率が多く14%に達するものがあります。
 
 
自然中毒例は牛に多く馬、山羊、家禽にも発します。乾燥中のタバコを摂食し、または外寄生虫駆除のため煙草煎汁浴や塗擦のため経皮中毒を起こすことがあります。
 
 

症状

 
 
嘔吐、流涎、疝痛、鼓脹、下痢、崩尿、筋衰弱、蹌踉、転倒、麻痺、戦慄、間代性強直性痙攣、後弓反張、眼筋の収縮、瞳孔散大、知覚鈍麻、不規則の心拍動、四肢厥冷、呼吸困難、次いで麻痺などですが、経皮中毒の場合は、胃腸障害を示さず尿崩症状著明で頻数となり痙攣に次いで麻痺に陥り、時に数十分で斃死します。
 
 
内用の際は平均24時間で死し回復には2週間を要します。消化器内容には煙草臭があります。
 
 

療法

 
 
吐剤、胃洗滌の他、アルカロイド解毒法により速やかにタンニン酸液を内用させます。
 
 
牛におけるタンニン酸の用量は10~25gです。また、ニコチンは尿に頗る早く多量に排泄されるから利尿剤としてカフェインの注射を行い、他は対症療法です。

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