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膝瘤(knee boil or capped knee) ~ 主として持続性の挫傷によって発する

膝瘤(knee boil or capped knee) 腱鞘および粘液嚢の疾患

 
 

膝瘤

 
 
本症は【膝瘤】とはいってもいわゆる【前膝(手根部)】の疾患の一つで、主として持続性の挫傷によって発します。
 
 
腕関節前面の皮下粘液嚢炎の結果、水瘤(水滑液嚢腫hygroma)あるいは肥厚硬結を生じたものです。
 
 
牛に多く見られ、馬では稀れです。
 
 

原因:

 
 
牛は前膝の前面を地面につけて起臥するので、その持続的な圧迫摩擦が誘因となります。
 
 
したがって、堅い床や敷藁の不足な場合には発生の機会が多い。また狭い厩舎内で牛が立ち上がるときに、前膝を飼槽にくりかえし打ち付けることによってもおこる。
 
 
馬では牛臥癖のものに発生し、または前掻きの際に前膝を飼槽に打ちつけておこすことがあります。
 
 

症状:

 
 
牛では腕関節前面に限局性、波動性の腫瘤として発します。
 
 
ふつうは熱感、疼痛を欠き、初期には跛行もみられない。この腫瘤は徐々に容積を増大し、ついには、人頭大ないしはそれ以上に達する。
 
 
日時の経過に伴って、皮膚および皮下織が肥厚し、被毛が脱落し、陳旧になると腫瘤の先端は角化して、胼胝状または鱗片状を呈することがあります。
 
 

治療法:

 
 
まず、できるだけ環境を改善して原因の除去につとめる。
 
 
ごく初期は患部に冷罨法あるいは白陶土巴布を応用する。ついで強皮膚刺激剤を塗擦しますが、これは腫瘤がいまだ小さい時期にのみ効果が期待できます。
 
 
慢性症に対しては、手術的に除去する以外に良法はない。
 
 
一般に牛の膝瘤は、著しく外観を損ねたり跛行をきたさないかぎりは、特に処置しない場合が多い。

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