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牛の血液型・馬の血液型・豚の血液型・緬羊の血液型

牛の血液型・馬の血液型・豚の血液型・緬羊の血液型 出血・止血および輸血

 
 

牛の血液型

 
 
Ferguson(1941)によって牛の親子間の同種免疫を行って免疫溶血素をつくり、溶血反応によって40の血液型を分類したのが基礎となっています。
 
 
その後各国でも研究され、国際的にも広く抗血清の比較同定が進められています。現在までに国際的に容認されている牛の血液型としては、12種(A,B,C,Fv,J,L,M,N,Su,Z,R´s´,F´)があり、また血液型因子は80種以上が数えられている。
 
 
しかし、同種血球凝集反応は微弱であるから、実際には血液型の異同にかかわらず1回に1l程度の輸血を行っても、副作用の発現は比較的少ないとされています。
 
 
ただし輸血を反復して行うと、牛では殊に溶血反応が強く出現して、しばしば重篤な副反応を呈し、死の転帰をとることもある。
 
 
牛の血液型を利用して親子鑑別を行うと、その敵中率は100%に近いとされ、またその他フリーマチンの判定、登録牛の血液型証明などにも応用されています。
 
 

馬の血液型

 
 
馬の血液型は同種血球凝集反応、溶血反応、同種免疫血球凝集反応によって分類され、現在では人と同様に凝集反応によるものO,A,B,ABの4種、溶血反応によるものO,U₁,U₂,U₁U₂の4種、同種免疫血球凝集反応によるものO,Pf₁,Pf₂,Pf₁Pf₂,Pf₃,その他血液型未定のH₁,H₂,H₃抗原があります。
 
 
実際の輸血にあたっては、これら血液型の合致しないものの間で行っても、それがはじめての輸血である場合には一般に危険が少ないとされているが、同一の馬に対して、再度行う場合は非常に危険です。
 
 
馬の血液型は血統登録、親子関係の鑑定などに利用されています。
 
 

豚の血液型

 
 
豚では同種血球凝集反応によってAо,Oa,Oоの3型の分類、正常血清中に含まれる溶血素によりSɪ,SⅡ,Sɪ,SⅡおよびOの4型の分類があります。
 
 
豚の血液型は新生児の溶血性疾患の予防および親子鑑別に利用されます。
 
 

緬羊の血液型

 
 
緬羊の血液型は同種または異種免疫による抗血清を主とした溶血反応によって行われ、X-Z式血液型などの報告があります。
 
 
山羊の血液型に関する研究はもっとも古いが、その後の報告は少なく、山羊の血球を家兎に免疫して得た抗血清を用いてZ₁,Z₂およびZ₁Z₂の3型があげられている。

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