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スラ(Surra) ~ 罹患馬における体重減少、貧血、回帰熱および最終的な死亡を特徴

トリパノソーマ・エバンシ ウマ(馬)の病気

 
 
スラは、原虫であるトリパノソーマ・エバンシ(Trypanosoma evansi)の感染により発症します。
 
 
アジア、アフリカ、南米に生息する馬が、体重減少、貧血、発熱を繰り返し、最終的に死亡する病気です。
 
 
最も深刻な影響を受けるのは馬ですが、他にも家畜(豚、牛、ヤギ、羊、ラマ)、ペット(犬、猫)、野生動物(バッファロー、ラクダ、ゾウ)など、いくつかの動物種が感染する可能性があります。
 
 
媒介馬や保有馬となる馬の個体数が多い地域では、馬の間で大規模な流行が発生することがあります。
 
 

伝播

 
 
スラはハエや吸血コウモリによって感染します。
 
 
カピバラ(大型げっ歯類)とハナグマ(アライグマ科)がこの生物の保有宿主として機能すると考えられています。馬は時折、不顕性感染としてスラを発症することがあり、その場合は媒介動物に病気を伝染させることができます。
 
 
トリパノソーマは、脊椎動物の宿主の血液中で繁殖し、トリポマスチゴート型は吸血昆虫によって動物間で機械的に伝播します。
 
 

潜伏期間

 
 
潜伏期間は1~2週間です。
 
 

症状

 
 
●下肢浮腫

●脱水

●嗜眠

●蒼白な粘膜

●発熱の繰り返し

●食欲は旺盛であるにもかかわらず体重が減少する

●雌馬の流産

●運動失調

●後肢の麻痺

●死亡
 
 

診断

 
 
●病歴

●臨床兆候

●身体診察

●臨床検査
 
 

治療

 
 
※スラミン

10mg/kg体重、静脈内投与(IV)、1週間後に繰り返し投与。

※硫酸キナピラミン

3mg/kg、2つ以上の部位に分けて投与

※塩化イソメタミジウム

0.25~2mg/kgを筋肉内(IM)に投与する。

※メラルソミン

※ジミナゼン

3.5mg/kg:治療を受けたウマとラバの 50% が、この治療に対して中等度から重度の副作用を示しました。
 
 

予防

 
 
※防虫剤

※バイオセキュリティ

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