オナガガモ Pintail

ビーブラスト・テキスト
オナガガモ
オナガガモ


此の鴨も中々美しく、又割合い大きいカモです。オナガガモは欧亜のものと北米産とは大きさが違い北米産が大きいです。


北半球にマガモに次いで多い鴨で、人間に飼われた歴史も非常に古く、古代エジプト時代にさかのぼります。


オナガガモは3種あり、更に亜種がありますが、特徴は細長い頸と細い押しつぶされたような嘴、それに尾が細く尖っています。


嘴は灰黒色で、頭は褐色、頸から胸、腹にかけて純白となります。


背は灰色に白の虫食い状の斑紋があり、肩羽が後方へ伸び白い縁どりを持つ黒色です。


アメリカのブリーダージャックキラコーフはオナガガモを評して、黒色、褐色、灰色、白色をうまく配合して此れ以上に美しい水鳥を自然は作ることは出来まいと言っています。


愛鳥家はオシドリが一番美しい水鳥だからまず此れを飼います。


然し、段々経験と知識が出来てくれば他に良い鳥がないか探して見るようになるのですが、此のオナガガモを第二に選ぶべきです。


禽舎で孵化した鳥ですと繁殖も極めて容易です。まずオシドリを飼育するような池がある禽舎を作ります。池の深さは30cm以上はいりません。


此の池のほとりに木製の巣箱を置きます。


又、池の周囲に背の高い草木があれば此の中に巣箱を置いても良いです。


オナガガモは8~10個の卵を産みますが、此の卵を取り去って孵卵器で孵せば鳥は更に第2第3のクラッチの卵を生みますから卵を沢山採れます。オナガガモの卵は殻が薄いために仮母を使用して孵す場合は軽量のチャボを選ぶと良いでしょう。


オナガガモは飼い慣らせば鳩のように帰家性があり、それ故に金網を張らないでおきますと、遠距離へと飛んで行っても再び元の場所に帰ってくるのは楽しい飼い方です。


数つがいを一緒に飼うことは出来ますが、この場合は可なり広い場所で飼わないと繁殖期に雄同士の争闘がおこり繁殖ができません。


オナガガモの孵化日数は23~25日です。
キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
スポンサーリンク
336×280
スポンサーリンク
336×280
error: Content is protected !!