鳩はなぜ帰ってくる?

鳩はなぜ帰ってくる?
鳩はなぜ帰ってくる?

鳩がなぜ鳩舎へ帰って来るか古くから色々と調べられていますが、まだ良く分からないのが実情です。鳥には渡りという現象があって冬には南の国へ行き、夏は自分の生まれた北の国、然も自分の生まれた場所に帰る性質があります。


ツバメなどはその最も良い例です。野生の鳩は渡り鳥ではなくて、冬も夏も同じところに棲む事が多いので、この渡りの性質は自分がいつもいる場所に対して強く働きます。


それで少し遠方へ食物を採りに行っても又直ぐ自分の本拠に帰って来ます。この性質を特に帰巣性と呼びます。この帰巣性を古代エジプト人がうまく利用して通信に用いたわけで、その系統を次第に改良して今日の様に1000kmの遠距離からも帰るようにしたわけです。


鳩が帰るためにはまず方向を判定するわけで、この方向判定は鳩の持つ不思議な本能によるもので、古くは鳩舎から一種の電波が出ているとか、気圧の高低によって判断するとか、色々な学説が発表されてきましたが、まだ良く分かりません。


結局、優秀な鳩とは方向判定能力と飛ぶ力の備わったものです。

鳩のレース



伝書鳩は遠くから速いスピードで帰ってこなければ、その目的が達せられないわけですから、改良を加えるのと同時に訓練を良く行い、鳩の能力を向上するようにします。


鳩レースは初めこの目的のために行われてきたのですが、戦後は、軍用鳩としての利用がなくなったので、鳩のレースだけが目的となり、一時はレースに賞金をかけることも行われました。


レースは、100、300、600kmの長距離で行うのが普通で、さすがに600kmになると、方向を誤ったり、疲労の為に帰らないものがあります。鳩は1分間に600~900mを飛びます。

鳩の餌と管理



鳩は昔から豆を良く食べることで知られています。要するに雑穀ならなんでも良く食べるのです。レース鳩は激しい運動をするので、かなり栄養の富んだものを与えなければなりません。


主食としては、トウモロコシを60%、小麦、大豆をそれぞれ15%、それに麻の実を10%ぐらいの割合で与えます。この配合は季節によって変えます。


冬は麻の実をやや多くして、夏は少なくします。この他に塩土を与えます。これは土と塩、それにカキガラを混ぜ合わせて固めたものです。鳩は非常に塩分を必要としますので、これはいつも鳩舎に備えておきます。


主食は1日に35g~40gとし、これを朝と夕に分けて与え、麻の実は鳩が運動から帰った時に与えるようにします。

鳩の孵化



鳩は必ず2個の卵を産みます。卵は雌と雄によって温められ、17日で雛になります。雛は約20~23日で巣立ちます。この間、雛は親鳥の出す鳩乳(ピジョンミルク)の入った食べ物をもらって大きくなります。


雛が7日目ぐらいになったら、足輪をはめることを忘れてはなりません。これをはめていない鳩はレース鳩としての価値が全くありませんから注意しましょう。

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キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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