食用作物で種類が多い。
茎葉による中毒は特に北海道におおく馬、牛、豚などに重症の中毒を起します。
本豆のうち中長、小手亡、長鶉などに多く、未熟のものや乾燥後連続給与した場合に発症します。但し実験的には必ずしも発症すると限らずその量や質などは甚だ不定で且つこれの毒成分は全く不明です。
症状
馬は突然発症し流涎、凝視、顔面・口唇・肘筋の痙攣、発汗、呼吸困難次で廻転運動および癲癇様発作を見、重症は更に沈衰し刺戟によって癲癇発作が増悪します。
その他眼結膜の潮紅、体温の上昇、脈の疾速と不整、喉頭麻痺のため咀嚼困難となります。
肺の異常は少なく、便秘するものが多い。予後は一般に良で斃死率15%内外です。
但し妊娠馬が中毒した場合は産出した仔馬は起立不能、哺乳の不能、旋回運動などの変状があります。
療法
飼料の変換と大量の水を給与し、重症には瀉血と塩類下剤の投与、灌腸などをします。
その他対症療法としては強心剤、鎮静剤、痙攣には硫酸マグネシウムの静脈内注射です。