アシドーシスとアルカローシス

血液の平均pHは7.4で、許容変動範囲は±0.1以下に保たれている。血液の緩衝系では炭酸・重炭酸塩系が最も重要な役割を演じている。 この系は一...

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浸透圧利尿薬(osmotic diuretics),マンニトール(mannitol)

浸透圧利尿薬と呼ばれる薬物は、①非電解質で、②糸球体では血漿の濃度で濾過され、③尿細管で再吸収されず、④浸透圧による作用以外の薬理作用を持たない物質群で...

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炭酸脱水酵素阻害薬(carbonic anhydrase inhibitors),アセタゾラミド(acetazolamide)

薬理作用 炭酸脱水酵素は末梢組織で炭酸ガスと水から重炭酸(炭酸水素酸)イオンを作り、肺では重炭酸イオンから炭酸ガスと水を作る。 さら...

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チアジド系利尿薬(thiazide diuretics),ヒドロクロロチアジド

体内動態 ヒドロクロロチアジド(hydrochlorothiazide)は消化管から速やかに吸収されるので、経口投与後1~2時間程度で利尿作用...

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カリ保持性利尿薬(potassium sparing diuretics) ~ この系の利尿薬は遅効性です

この系の利尿薬は遅効性です。 スピロノラクトン(spironolactone),アルドステロン拮抗薬 副腎皮質から分泌されるアルドス...

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ループ利尿薬(loop diuretics),フロセミド(furosemide)

ループ利尿薬は高用量での利尿効果が他の群の利尿薬の最高効果よりかなり高いので高最高効果利尿薬(high ceiling diuretics)とも呼ばれて...

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抗不整脈薬(antiarrhythmics) ~ 抗不整脈薬は4種類に大別される

家畜の不整脈で治療対象になるのは小動物と馬ですが、どちらの動物種でも迷走神経性の不整脈が生理的に発生する。 さらに成犬では呼吸性の不整脈が高頻...

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強心配糖体(cardiac glycosides) ~ 強心作用のある薬物の総称

強心配糖体とはステロイドをゲニンとする配糖体で、強心作用のある薬物の総称です。強心配糖体を含む植物は多いが、ジギタリス(Digitalis sp)やスト...

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血管拡張薬と心不全治療 ~ 末梢血管を拡張させ、循環抵抗を低下させる薬物は医学領域で汎用されている

血管拡張薬 末梢血管を拡張させ、循環抵抗を低下させる薬物は医学領域で汎用されている。 使用目的として… ①冠血管の拡張...

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亜硝酸・硝酸(nitrites and nitrates) ~ 亜硝酸は血液中のヘモグロビンを酸化してメトヘモグロビンにするので、血液の酸素運搬能が障害される

亜硝酸は血液中のヘモグロビンを酸化してメトヘモグロビンにするので、血液の酸素運搬能が障害される。 生成されたメトヘモグロビンの血中存続時間は主...

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青酸(hydrocyanic acid) ~ 家畜では青酸配糖体などを含有する植物の摂取によって中毒する

ヒトでは青酸カリ中毒が多いが、経口的に摂取された青酸塩は胃で青酸ガス(CN)₂になって吸収される。 家畜では青酸配糖体などを含有する植物の摂取...

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クロモグリク酸(disodium cromoglycate, クロモリン cromolyn) ~ 副腎皮質ホルモン ~ β作動薬

クロモグリク酸(disodium cromoglycate, クロモリン cromolyn) 肺の肥満細胞にIgEが結合して生理活性物質を放出...

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一酸化炭素(carbon monoxide) ~ 家畜では密閉畜舎内での事故例が時にある

一酸化炭素は吸入されると容易に血中に入り、ヘモグロビン(Hb)と結合してカルボキシヘモグロビン(HbCO)を形成する。 その結果、酸素の結合で...

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メチルキサンチン誘導体(methylxanthine derivatives) ~ 主な薬物はカフェイン、テオフィリン、テオブロミン

抗喘息薬(anti-asthmatics) 喘息の発作では気管支平滑筋が収縮して管の直径が約半分になり、気道断面積が1/4~1/25に...

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去痰薬(expectorants) ~ 去痰薬は粘稠性粘液の粘性を下げる物質

咳の原因のうちでは痰(粘稠性粘液)の貯留が最も多く、気管・気管支炎で発生し易い。 気管支の粘液が粘稠になると粘膜上皮の線毛運動では咽頭側に輸送...

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二酸化炭素(carbon dioxide, 炭酸ガス) ~ 実験用小動物(特にモルモット)の短時間麻酔に用いる

血液中のCO₂分圧が低下するとpH上昇(アルカローシス)、毛細管・静脈の緊張低下による末梢血液貯留が起り、重症では心停止によって死亡する。 臨...

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鎮咳薬(antitussives) ~ 頑固な咳は呼吸循環系に対して強い抑制作用を及ぼす

鎮咳薬・去痰薬 咳は気管・気管支内の異物を排出する反射運動です。 気管支内の刺激受容体は分岐部分に多く分布しており、この受容体が刺激...

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その他の鎮静催眠薬 ~ ブロム塩 ~ フェノバルビタール ~ アモバルビタール

ブロム塩(bromide) ブロム塩は古くから用いられている鎮静催眠薬ですが、連続投与すると脳組織内のC1⁻と置換して蓄積するために中毒するこ...

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酸素(oxygen) ~ 酸素は吸入麻酔に用いるだけでなく、酸素欠乏症の治療にも用いる

酸素は吸入麻酔に用いるだけでなく、酸素欠乏症の治療にも用いる。 酸素欠乏症は呼吸不全、麻酔薬・オピオイド鎮痛薬の過量投与などによって発症する。...

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キシラジン(xylazine) ~ 鎮静催眠作用とともに筋弛緩作用と鎮痛作用とを持つ動物専用薬

鎮静催眠薬(sedatives and hypnotics) 鎮静作用とは動物の自発運動を低下させる作用であり、催眠とは動物を睡眠させる作用です。...

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ジアゼパム(diazepam, 向神経薬) ~ 薬用量を犬に投与すると3~5時間にわたって鎮静作用と筋弛緩作用が認められる

ベンゾジアゼピン系鎮静薬の代表的薬物。 薬用量を犬に投与すると3~5時間にわたって鎮静作用と筋弛緩作用が認められる。 多シナプス性反...

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その他の注射麻酔薬 ~ ドロペリドール・フェンタニル配合剤 ~ チレタミン・ゾラゼパム配合剤 ~ メトミデート ~ プロポホール

ドロペリドール・フェンタニル配合剤(droperidol-fentanyl) フェンタニルはモルヒネの100倍の鎮痛作用を持つ麻薬鎮痛薬であり...

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蘇生薬(analeptics) ~ 蘇生薬とは呼吸が著しく抑制された時に用いる呼吸中枢興奮薬

麻酔事故では人工呼吸による呼吸の確保と輸液が治療の原則ですが、緊急治療には呼吸興奮薬も用いられる。 蘇生薬(analeptics) ...

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バルビツール酸誘導体(barbiturates, バルビツレート) ~ 動物に使用されるバルビツレートは主としてチオペンタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール

注射で投与される麻酔薬のうちバルビツール酸誘導体では吸入麻酔に近い麻酔状態が得られるが、その他の薬物では一般に麻酔が不完全です。 吸入麻酔と異...

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ケタミン(ketamine) ~ ケタミンは猫属動物に対する安全性の高い麻酔薬です。また猿類に対しても安全性が高い

ケタミンはカタレプシー麻酔薬とか解離性麻酔薬(dissociative anesthetics)と呼ばれている。 解離という用語は、投与された...

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亜酸化窒素(nitrous oxide,笑気) ~ 麻酔力の強い他の麻酔薬と混合して用いる

無色、甘味臭のある気体で引火性・爆発性はない。麻酔の専門家は単にガスと呼んでいる。 麻酔力は弱く、高濃度(85%)の吸入によっても麻酔期第一相...

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エンフルラン(enflurane) ~ イソフルラン(isoflurane)

エンフルランとイソフルランはエチルメチルエーテルのハロゲン誘導体で、いずれも無色の液体で引火性がなく、酸素混合気にも爆発性がない。 ゴムにあま...

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エーテル(ether) ~ 麻酔力はかなり弱く、導入に要する時間も長い

医薬品のエーテルはジエチルエーテル(diethyl ether)です。無色の液体で、低比重(0.6)で沸点が低い(35℃)。その蒸気は引火性です。 ...

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ハロタン(halothane) ~ 強力な麻酔薬であり多くの動物種の麻酔に有用です

揮発性の液体で比重1.86、沸点50.2℃、不燃性で酸素混合気にも爆発性はない。 通常の麻酔器には4%までの気化器が付属していますが、豚の麻酔...

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吸入麻酔薬の麻酔力(MAC)

最小肺胞濃度MAC(minimum alveolar concentration)は動物に麻酔薬を吸入させたときに、痛覚刺激に対する肉眼的反応が消失する...

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麻酔前投与薬(preanesthetic agents) ~ 全身麻酔の直前に投与される麻酔強化薬や副作用拮抗薬

麻酔前投与薬とは全身麻酔の直前に投与される麻酔強化薬や副作用拮抗薬です。全身麻酔では無意識・鎮痛・低反射・筋弛緩が要求されますが、現在用いられている全身...

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吸入麻酔薬の体内動態 ~ 吸入麻酔薬は気体や蒸気として空気または酸素と混合され、吸気として気道を通って肺胞に入って吸収されて血液中に入り、全身に分布する

吸入麻酔薬は気体や蒸気として空気または酸素と混合され、吸気として気道を通って肺胞に入って吸収されて血液中に入り、全身に分布します。 さらに、麻...

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吸入麻酔薬の作用機序(theories of anesthesia) ~ 吸入麻酔の方法

MeyerとOvertonは別個に”麻酔薬の強さは油への溶解度と比例する”との学説を提出した。事実多くの麻酔性気体の麻酔力(MAC)と(オリーブ油)/(...

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中枢神経系作用薬の分類 ~ 中枢神経系に作用する薬物は抑制的に作用するか興奮的に作用するかによって分類する

中枢神経系に作用する薬物は抑制的に作用するか興奮的に作用するかによって分類する。 中枢神経抑制薬(CNS-depressants) ...

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吸入麻酔薬(inhalation anesthetics)の共通的性格

●全身麻酔薬(general anesthetics) 全身麻酔はその投与によって①意識の喪失、②痛覚の喪失、③筋弛緩、④低反射性が可逆的に得...

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筋弛緩薬の臨床使用

d-ツボクラリン dTCは外科手術での利用が多い。①腹腔深部手術など、周囲の骨格筋の弛緩が必要な手術、②四肢の整形外科手術、③気管カニューレ挿...

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