【雛・餌付け編】オシドリの飼い方

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【雛・餌付け編】オシドリの飼い方
【雛・餌付け編】オシドリの飼い方

オシドリの雛に対する最初の餌付けは生後48時間後に行います。餌としては、ムキ粟と養鶏用のチックフードを水浸しで与えるのですが、深さ1cm以下の浅い皿に入れて与えます。


親鳥用の餌器を側におけば、親鳥にならって雛も餌を食べますから餌付けは簡単です。3日目頃から緑藻を細切りにして混ぜ与えます。オシドリの雛は野外では緑藻と水棲昆虫で育っているのですから、4~5日目から魚粉を混ぜます。


米糠を混ぜて脂肪分を与えなければなりません。また、カルシウムと消化石を与えます。10日目頃から親鳥用の餌を少しずつ混ぜて約1ヶ月後には親鳥の飼料で育てる事が出来ます。


生後の4日間は昼間数回雌親の腹の下へ入って休みます。夜間は雌親に抱かれて寝ます。一旦巣立った後は巣箱へは入らないものです。禽舎内の中央の島などなるべく安全な処で寝ます。


5日目頃から、母鳥の腹の下での昼寝は止まりますが、夜だけはかなり長期に亘って母鳥が抱きます。


他方雄は巣立ち後は、雛を憎み攻撃を加えるようになって危険ですが、雌は激しく雄を叱責します。この為、雄は片隅に追いやられ餌も食べにくくなりますので、雄を一時分離して飼う必要がある場合があります。


しかし、10日もすれば雄も雛を攻撃せず、両親と雛は仲良く池水中を泳ぎ廻るようになるばかりか、20日目頃からは夜間雄が雛を腹の下へ抱きいれるようになります。


こうなると雌が今度は雛を嫉妬しますが、これは微弱で、大体両親と仲良く雛は成長していきます。


雛がいない平素のオシドリの家庭は雄天下の家庭で、餌は雄が食べ終わった後でないと雌は食べられないのですが、雛誕生の後しばらくは、雌天下の家庭に変わります。


雄を片隅に追いやり、雌と雛とが仲良く泳ぎ廻り雌親はしばしば雛に接吻をします。巣立ち後4~5日しますと雛は水面上に出る体の部分が多くなり、つまり、水面上の姿勢が高くなり特にお尻の方を高く挙げて泳ぐようになります。


求餌、水泳、水浴等の仕方は凡て親と同じ動作をします。親鳥が水浴びをする時、雛は翼で水と一緒に跳ね飛ばされる時がありますが、怪我はしないようです。


巣立ち後、巣箱の中には綿毛と巣材があるだけで、殻のようなものは親鳥が食べてしまうために有りません。

オシドリの雛(孵化直後)
嘴:1.3cm 灰色:先端赤橙色
頭長:2.8cm 頭上焦茶、頬帯褐黄色
頭より尾先迄:12.0cm 焦茶4個黄色斑有り
目:0.2cm 黒色:目の後方へ焦茶の条
翼:3.0cm 焦茶:縁と先は帯褐黄色
翼の開長:10.0cm
喉、胸、腹:帯褐黄色:腹から尻へ白色
跗(足の甲)、蹠(あしうら)、長:2.5cm 帯黄灰色
趾長(足):2.5cm みずかき有り、灰色
爪:0.2cm 白色
尾:3.5cm 焦茶:裏は黄色
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