●大阪アヒル(Osaka Duck)
日本在来のアヒルに、ペキンを交配して、大阪地方で作出されたもので、卵肉兼用種。昭和24年(1949)に品種として公認されました。
大阪アヒルの詳細
羽装は白色またはクリーム色、体格はペキンよりやや小型で体型が平らです。脚は赤橙黄色、くちばしも橙黄色または褐黄色。標準体重は、雌2.0~2.3kg、雄、2.2~2.6kg。
能力
産卵性は比較的高く、年180~200個を産みます。肥育性は、ペキンに劣りますが体質強健で、発育も速く、陸飼いが可能で管理がしやすい。
分布
大阪を中心として、京阪神に分布しています。羽数もかなりあり本邦のアヒルの大部分は大阪アヒルです。

●ペキン(Pekin)
中国大陸の原産。1873年にアメリカに輸入されて、他品種と交雑され、改良されました。
現在、アメリカのアヒルの大半はペキンです。ただし最近、羽数はむしろ減少傾向です。卵肉兼用種ですが、肉用が主です。
ペキンの詳細
羽色は白、脚は赤く、くちばしは黄、姿勢は他種に比べて斜立しています。胸をはり、首を直上に伸ばして歩くのが特徴で、体格は大型で、標準成体重、雌3.5kg、雄4.0kg
能力
体質はきわめて強健で発育も速い。早肥で、肉用能力大。飼料がよければ、10週令で雌雄平均3kgになります。ふつう、7~9週令、体重2.5kg~3.0kgで、市場に出荷されます。
生後6~7ヶ月で初産し、年間150~160個を産みます。
卵重は70~80gで大きく、卵殻は白色です。性質温順で、群集性が強く、陸飼いが可能のため、飼養管理は容易です。
分布
アメリカ、カナダに多く、本邦にも少数飼育されています。