線虫類一覧

顎口虫症(症状・予防) ~ 食欲不振、嘔吐、貧血、衰弱が主な症状

有棘顎口虫は熱帯・亜熱帯のアジアに広く分布し、特にタイ、ビルマ、中国(中南部)に多く、本邦では九州、四国、中国、近畿、中部その他にみられます。 ...

腎虫症(症状・予防) ~ 牛、馬の病徴は不明に経過することが多い。これに反し、犬は症状が著しい

牛、馬の病徴は不明に経過することがおおい。これに反し、犬は症状が著しく、激しい腹痛と腰痛(腎性疝痛)を訴える。腎障害から血尿を排し、尿毒症をきたすことも...

猫の胃虫症(症状・予防) ~ 猫への感染は中間宿主である昆虫(直翅類・甲虫類)を捕食することによって成立する

少数寄生では症状は明瞭ではありませんが、多数寄生例では嘔吐、食欲不振がみられます。慢性経過をとり、症状が進むと、栄養低下、被毛不良、脱毛などの一般状態の...

眼虫症(症状・予防) ~ 本邦の牛に寄生する普通の種類はロデシア眼虫であり、全国的に発生がみられる

本邦の牛に寄生する普通の種類はロデシア眼虫であり、全国的に発生がみられます。スクリャービン眼虫(T.skrjabini)とテラジア・ グローサ(T.gu...

鶏の胃虫症(症状・予防) ~ 少数寄生では症状をみないが、重度寄生では削痩や貧血がみられる

旋回鶏胃虫は腺胃の筋層内に寄生します。粘膜は腫脹・肥厚し、内面は絨毛状を呈し、充血や出血がみられます。そのため、栄養が衰え下痢を呈し、幼雛は死に至ります...

食道虫症(症状・予防) ~ 血色食道虫の寄生が少数で、結節が小さく、食道狭窄がなければ病徴を表さない

血色食道虫の寄生が少数で、結節が小さくて、食道狭窄がなければ病徴を表しません。重度寄生で、結節が大きく腫瘤状となれば、流動食は通過しますが、固形食は胃に...

反芻獣の糸状虫症(症状・予防) ~ 予防には、中間宿主である蚊の吸血を避けることです

牛のParafilaria bovicolaに原因する牛パラフィラリア症(bovine parafilariasis)はアジア、アフリカ、南ヨーロッパに...

豚の胃虫症(症状・予防) ~ 軽度寄生では無症状、重度寄生によって慢性もしくは急性胃炎の症状を呈する

感染はおもに幼豚であり、軽度寄生では無症状ですが、重度寄生によって慢性もしくは急性胃炎の症状を呈します。 食欲不振、渇欲亢進、異食症、しばしば...

馬の胃虫症(症状・予防) ~ 馬の胃虫症は病変、症状から区別することが出来ます

馬の胃虫症を病変、症状から胃馬胃虫症、皮膚馬胃虫症、結膜馬胃虫症に区別することが出来ます。 ●胃馬胃虫症(gastric habronem...

豚の糸状虫症(症状・予防) ~ 適確な治療・予防法は知られていない

飼豚から検出されるSetaria bernardiはベトナム中部、台湾、日本(鹿児島、沖縄)で発見されており、東南アジアにはかなり広く存在するものと思わ...

馬の糸状虫症(症状・予防) ~ 多乳頭糸状虫の寄生馬は肩甲部、頸部、き甲部、胸、顔面の皮膚に出血を生じ、いわゆる血汗症となります

多乳頭糸状虫の寄生馬は肩甲部、頸部、き甲部、胸、顔面の皮膚に出血を生じ、いわゆる血汗症となります。出血部に大豆大の腫脹とその周囲に軽い隆起がありbout...

犬・猫の糸状虫症(症状) ~ 本症は初期から末期まで幅広い病態をみる疾患

犬糸状虫寄生犬の多くは症状が明らかでなく、症状をみるのは約39%程度です。本症は初期から末期まで幅広い病態をみる疾患です。 ●慢性犬糸状虫...

肺虫症(症状・予防) ~ 肺虫症は幼獣に多発し、反芻獣では牧野疾患として重要

肺虫症は幼獣に多発し、反芻獣では牧野疾患として重要です。牛肺虫症は生後4~6ヵ月齢の初感染の幼牛に激しく現れますが、成牛でも既往感染のない免疫状態にない...

反芻獣の胃虫症(症状・予防) ~ 発病には栄養状態が関係し、栄養状態の良くないものは罹患しやすい

めん羊における捻転胃虫の感染の多くは夏季の放牧期間に行われ、発病は晩秋から冬季です。発病には栄養状態が関係し、栄養の良くないものは罹患しやすく、牧草の豊...

毛様線虫症(症状・予防) ~ 毛様線虫症は生後3~9ヶ月齢の幼獣に重要

毛様線虫症は生後3~9ヶ月齢の幼獣に重要であり、成獣では免疫によって感染は低下し、重度発症をみることはありません。 Trichostrongy...

鉤虫症(症状・予防) ~ 犬鉤虫症は5ヶ月齢以下の子犬に被害が著しい

犬鉤虫症は5ヶ月齢以下の子犬に被害が著しいが、感染を耐過した成犬は抵抗性を獲得し、保虫状態であっても、多くの場合、単独で症状をみることはありません。 ...

開嘴虫症(症状・予防) ~ 本症の特異症状は、呼吸困難からコリーザ様症状をみることであり、頸を伸ばし、口を開いて呼吸し、いわゆる開嘴病の特徴を示す

鶏、キジ、山鳥、七面鳥、クジャクに寄生し発病をみられますが、成鳥では発症は少なく、雛鳥は感受性が高く重要な寄生虫です。 平飼いで養殖を行うキジ...

腸結節虫症(症状・予防) ~ 病羊は食欲不振、次第に栄養が衰え、貧血、衰弱し、被毛は粗になり限局性に脱毛します

感染に対して一般に幼獣が敏感であり、寄生虫種ではコロンビア腸結節虫、牛腸結節虫が重要です。めん羊の腸結節虫症は子羊が最も罹患しやすく、重度感染すれば1~...

豚腎虫症(症状・予防) ~ 重度感染では削痩、跛行、後軀強拘、後軀脱力から起立不能となり、急性腎炎の症状が著しい

豚腎虫は幼虫期が長いので肥育豚には発生が少なく、長期間飼育される種豚に発生が多い。軽度感染では一般に症状は明瞭ではなく、多くは栄養障害をきたし、受胎率が...

その他の馬の小形腸円虫症(症状・予防) ~ 大円虫類は大きな口腔に腸粘膜を深く吸引して吸血しますが、小円虫類は腸粘膜表層に咬着します

小円虫類の成虫は盲腸、結腸内に寄生しています。 大円虫類はおおきな口腔に腸粘膜を深く吸引して吸血しますが、小円虫類は腸粘膜表層に咬着して粘膜を...

馬の大円虫症または硬口虫症 ~ 症状は特に幼駒に著しく、幼駒の下痢症の原因として重要

症状をみることは少ないが、病原性の強い普通円虫、無歯円虫の寄生が重要です。重度寄生によって食欲不振、衰弱、栄養障害、発育不良、抑うつ、発熱、粘膜蒼白、下...

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