四肢や首周りが皮膚病に冒されているイシガメやクサガメをペットショップ等で見掛けることがあります。良く「水カビ病」と言われているんですが、これは細菌性皮膚炎なんですね。
昔、わざわざ皮膚病のクサガメを見つけては治療していましたが、全身が冒されている重度の皮膚病でも根気よく治療さえすれば1週間ほどで治ります。
水棲亀の水カビ病は簡単に治ります
治療にはエルバージュを使います。エルバージュを水で溶いて綿棒で患部に塗ってそのまま自然乾燥させます。(数回繰り返します)たったコレだけです。
軽度だと2~3日もすれば治りますよ。皮膚病は薬で治るのですが、そもそもイシガメやクサガメの飼育方法が間違っていると思うんですよね。
飼育ブログなんかを見ていると、飼育ケースに甲羅が浸かるほどの水を入れてまるでプールのようです。このような飼育をすると、皮膚病になりやすいのです。水深は5mm~1cm程度で良いです。
太陽光での日光浴・適切な水深・良質な飼料・飼育水も水道水を沸騰させ冷ましたお水を使う。これだけで、健康で長く飼育を楽しめると思います。
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クサガメ(イシガメ)の冬眠の準備
我が家では毎年親個体、自家繁殖させたクサガメやイシガメの幼亀でも屋外に設置しているケースにて冬眠させています。
大体、10月中旬頃になるとクサガメなどは徘徊して冬眠場所を探すような行動をとり、11月初旬から中旬頃になると寝始める個体が出てきます。
このような行動がみられたら冬眠の準備を始めます。山や公園で紅葉やクヌギの枯葉を大量に拾ってきて特大ケースに投入します。水深は亀の甲羅が隠れる程度で、秋が深まるにつれ、更に枯葉を追加して水量も増やしていきます。枯葉は水分を吸ってゆっくりと沈んでいき、ふわふわのベッドになります。
最終的には陸地も取り去って水量も最高まで増やし、全個体を入れて落ち葉も追加して本格的な冬に備えます。冬に気を付けることは凍結ですね。ベニヤ板を被せて、その上にブルーシートで覆って雪が入らないように管理します。
本格的に冬眠したら、定期的にチェックをします。浮いている個体はいないか?落ち葉は足りているか?等ですかね。
このような感じで冬眠させていますが特に問題なく毎年早ければ3月初旬には起きてきます。