ミミズの増やし方

ミミズ
ミミズ

ミミズは真正の両性動物で、雄と雌の両器官を一つの体内に持っています。


一つのミミズは他のミミズとで繁殖できますが、其れ自身では出来ません。


それで、繁殖するためには最小2匹の虫が必要です。


繁殖するために、虫はその体の1点で結合します。


此の1点は全長の3分の1位の所で少し膨らんでいます。邪魔されなければ、暫く此の状態でいます。


虫が離れた時に1つの卵袋が産み落とされます。


21日間で、1つから20の小さい虫が卵袋から孵化します。此の虫は白く、且つ、うじとは直ぐ区別がつきます。


即ちミミズの子虫の方は細い金糸の大きさで丸みがあります。


90日でこれらの虫は皆繁殖を始めるようになります。虫は毎週繁殖するでしょう。


事実90日の後には最初の2匹は1000匹になっているでしょう。


適当な管理をすればミミズは驚く程数が増えるに違いありません。


繁殖に必要な入れ物は色々な形と大きさのものでも宜しい。(3ポンドのコーヒー缶は数ヶ月100匹を収容できます)


繁殖を始める最も簡単な方法は堆肥の束、箱、穴等の中です。

※ミミズの繁殖には次のような条件が必要です。

●湿度:三日毎によく水を掛ける事

●エサ:かつて生きていたが死んだもの(なんでも良い)

●湿度:65~75°Fが最良である

●日よけ:深い日除けが一番良いが、虫は日よけ無しでも生長はする。

繁殖のための最良の土壌の成分は次の通りであります。


砂1/4、堆肥(兎、牛、鶏、七面鳥等)1/4、泥炭ゴケ1/4、壌土1/4、此の4種を良く混ぜて、完全に散水しておきます。


三日毎に此の混合物は撹拌し、散水します。


9日の終わりには若し熱の大部分がなくなっていたら(手の感じで判定)此れは使えます。


此れがあまり酸性に成りすぎないように、少量の石灰を加えると宜しい。


上述の基礎混合物に多くの変形が考えられます。しかし、虫は上述の混合物で良く育ちます。


あらゆる家庭の台所の廃物はもっと大きい増殖器に加えて宜しい。(人参の切りくず、馬鈴薯の皮、レタス、キャベツ等も大変結構)ミミズを台所の廃物処理人にすれば良いのです。


若し堆肥の中で虫を育てている場合は、此の虫は堆肥と一緒に土壌に加えるのです。


又繁殖床で虫を育てている時は数cm掘り出し、湿った泥炭ゴケの層を拡げてミミズを加え、軽く土で覆うことによって、庭園の土壌に含有せしめるのが最良です。


虫は又夕方湿った土壌の表面においても宜しいのです。


庭園の中で、ミミズを保護するためには化学肥料を使ってはいけません。


此れはミミズを殺しますから、自然肥料だけを使用するようにします。

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キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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