ミコアイサ
アイサ類の最も小形のもので、非常に美しく良い鳥ですが、中々得がたいでしょう。
森林によって囲まれた湖とか、河などで繁殖するのですが、冬季は主として日本の北海道へも飛来します。
北方は開放のツンドラ地帯迄と、南方はシベリヤの森林限界迄繁殖します。
雄は眼の周囲に黒緑色の部分があり、頭、胸、腹は純白で美しいです。
胸の側面に黒緑の条が走っており、脊、腰、尾は黒褐色です。眼の虹彩は赤、嘴と脚は灰色です。
非繁殖期には雌と殆ど同じ羽色、即ち頭と頸のうしろは黒褐色で喉、頸の前は白で、腹も白ですが、脇、扇羽などは灰色です。
ミコアイサは古くから飼育されましたが、繁殖は難しく、唯僅かに数例あるのみです。
餌には兎肉にパンとドッグビスケットを与え、又小魚、川エビなどを捕食させます。