メチルパラチオンの性状
dimethyl-p, nitrophenyl-thiophosphateであり、パラチオンのエチル基がメチル基に代わったものです。
構造式は下記

メチルパラチオン
m.p35℃、水には僅かに溶け、アルカリには不安定です。
殺虫力は、エチル体よりやや優り、毒性はマウス経口LD₅₀、21mg/kgで約1/3です。速効性で分解し易く、揮発性もエチル体よりおおい。
したがって残効性はパラチオンに比べて少ない。
市販品として粉剤があります。
メチルパラチオン粉剤
元来黄褐色または灰白色の微粉ですが、赤染してあるため外観はパラチオン粉剤と異なるところがない。
有効成分は1.5%で製品には、メチルパラチオン粉剤とホリドール粉剤と称する二つのものがあります。
PB(パラビー)粉剤
パラチオンとBHCとを混合した粉剤で、メチルパラチオン0.5%γ-BHC2%を含みます。