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乳房炎 ~ ミルクの検査(化学成分の検査・細菌検査)


化学成分の検査



炎症がおこった乳腺では、白血球の血管外遊走のほか、毛細血管の透過性が亢進して、まず血清アルブミン、続いてNaClとNaHCO₃が血液からミルクに移行する。


NaHCO₃の移行によってミルクのpHはアルカリ側に傾く。


また乳糖の合成が低下しますが、Cl/乳糖比が上昇してミルクと血液の等調性は保たれる。カゼインの合成も減退するため無脂固形分が減少する。


ミルクの化学成分のうちでClは比較的鋭敏に乳腺の状態を反映するため、Clの定量は乳房炎または異常乳の検査法として有意義です。


正常乳のCl含有は大多数が90~140mg/dlの範囲内にある。


ただし初乳では著しく高いが、分娩後1週間で140mg/dl以下になり、1ヶ月後に最低になったのち泌乳期を通じて徐々に増加し、泌乳末期には再び高い値を示すが、乾乳期にはいるとさらに増加する。


急性乳房炎または進行した慢性乳房炎のミルクでは、初乳と同様200mg/dl以上のレベルに達することが少なくない。


Clの増加したミルクは塩辛い味がする。


Clの測定法にはHayden法、シノテスト7号、電気伝導度法などがあります。

細菌検査



乳房炎の各種の補助診断法に加えて、病原微生物の種類とそれらの薬剤感受性などの特性を知ることは、合理的な治療方針をたて、また防除策を設定する上に大切です。


乳頭、乳頭外口を清拭し、アルコール綿で十分に消毒したのち採乳し、そのまままたは適宜に希釈した可検乳を、血液寒天その他の培地で培養する。


必要に応じて菌の同定を進め、また主な菌の薬剤感受性試験を行う。

電気伝導度測定

上昇するとダメ

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