リステリア症 ~ 敗血症性および脳炎性の二つの主要な形態と関連



リステリア症は、リステリア菌の感染によって引き起こされる、動物、鳥類、魚類、甲殻類、およびヒトの感染性および致死性疾患です。リステリア・モノサイトゲネスは、細胞から細胞へと伝播する独特の能力を有する細胞内病原体であり、血液脳関門および胎盤関門を通過することができます。


本細菌は自然界に広く分布し、動物、ヒト、食物源(乳、肉及び肉製品、海産物並びに生鮮の野菜及び果実)、および環境(土壌、腐敗植物、水)から分離されており、世界中で散発的なアウトブレイクを引き起こすことで知られています。


リステリア症の臨床徴候は、摂取した微生物の数、特定の株の病原性、および鳥の免疫状態によって異なります。最も一般的なリステリア感染症は、3つの血清型:1/2 a、1/2 b、および4bによって引き起こされます。


ニワトリでのリステリア症は、敗血症性および脳炎性の二つの主要な形態と関連しています。ヒトや他の動物に発生する第3の型である流産型がありますが、ニワトリではまだ特徴づけられていません。


●脳炎型


「旋回疾患」と呼ばれることもあるこの形態は、協調運動障害、斜頸、高体温、食欲不振、抑うつ、円を描く歩行などの神経学的徴候を特徴とします。


●敗血症型


この型は下痢、抑うつ、削痩、衰弱を特徴とします。

伝播



L.モノサイトゲネスは主に経口摂取、吸入、あるいはリステリア菌との直接接触によってニワトリに伝播されます。また、リステリア・モノサイトゲネスは、もやし、セロリ、マスクメロン、核果(桃や梅のように、中心に硬い核(硬化した内果皮)がある果実)、リンゴなどの様々な種類の生鮮食品とも関連しています。

疫学



リステリア症は、北半球、南半球、温帯に生息する鳥類に多くみられます。北半球では、リステリア症は12月から5月にかけてより頻繁に発生することがわかっています。

臨床兆候



●産卵の減少

●抑うつ

●食欲減少

●協調運動障害

●下痢

●削痩

●斜頸

●姿勢異常

治療



●支持療法


群れから鳥を隔離し、安全で快適な、暖かい場所に置き、新鮮な水と食餌を与えストレスのない生活をさせます。


●エンロフロキサシン


25mg/kgを5日間筋肉内投与


●バージニアマイシン


飼料に1日1回、22mg/kg投与

予防



適切な衛生管理の実践


バイオセキュリティガイドラインを作成する


鳥に餌をやる前に野菜や果物をよく洗う


生肉を他の食品と分けておく


鳥にソフトチーズを与えてはいけません。

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キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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