雉類の飼育小屋・禽舎

雉類の飼育小屋・禽舎
雉類の飼育小屋・禽舎

雉類の飼育小屋の概要

普通の大きさの雉類には縦横が2mと4m、高さは人間が立って入れる程度の2mで良いです。特別大きい鳥、孔雀、セイランなどにはさらに大きい禽舎が必要となります。


体がそう大きくなくても尾の長い鳥、尾長雉、山鳥等には、やはり大きい禽舎が必要です。また、コジュケイ類は樹上生活で、あまり運動せず、運動不足から病気になりますから、なるべく大きい禽舎で棲り木を沢山入れておきます。


雉類は寒さよりも、湿度が高いとか又冬には強風を嫌いますから、禽舎や飼育場はこれ等の対策をします。床面は少し傾斜して、水はけを良くし総セメント張りにするのも良いのですが、繁殖期には卵が割れないように産卵場付近だけを砂地にします。床には細砂を敷き、砂地とします。


禽舎は長方形で、前方2/3を運動場とし、後方の1/3は小屋として此処は雨覆いをしておきます。運動場と小屋の中に一つずつ棲り木を設置します。冬の間は運動場の棲り木を取り除いておけば、夜は独りでに小屋の中へ入って休むようになります。


更に寒さの厳しい地方で、足に霜傷を起こす地方では小屋の中の棲り木も取り除き、床に藁を敷いて藁の上で休むようにします。又、熱帯鳥であるセイラン、真孔雀、セイロン野鷄、小孔雀、腰赤雉等は、冬季では此の小屋を保温すると健康になり春になって沢山の卵を産みます。

保温について

保温には動物用の赤外線ランプを使用します。赤外線ランプは赤色光を出さないものも販売されており、ランプの真下が温かくて、距離によって各種の温度が得られます。


部屋の広さよりも、収容羽雛に応じてランプのワット数を定めれば良いのです。例えば、8羽について200ワットならば、16羽で400ワットというわけです。


また、赤外線ランプで夜間照明をする事によって、点燈飼育の効果も出てきて産卵時期を早める事にもなります。餌と水は容器に入れて禽舎の中に置かないで、餌と水は外から与えられる様にします。

衛生管理について

水は長屋式の禽舎ではビニールパイプを全禽舎に通し、各禽舎毎にパイプに穴を空けて水のみ口とし、一番端の処から水道水を流す事によって常に新鮮な流水を各禽舎に自動給水できます。


禽舎の理想的な作り方は、中央に屋根のある部分を作って、両翼を出して運動場にします。こういう禽舎を作り、この禽舎を南面にすれば冬は暖かい南で、また夏は涼しい北側の運動場に常住することができます。また東に面している場合は夏暑い朝は西側の運動場で、西日が射す午後は東側の運動場におれば良いわけです。


自然の山野の土壌は枯れ葉が堆積して、ミネラルなどもあり又昆虫もおり鳥がこれ等をついばむのは良いのですが、限られた禽舎内の土壌はバクテリア、寄生虫卵等で著しく汚れており不衛生です。


従って、時に消毒の必要がありますが、重要な鳥とかデリケートな鳥は床を金網として、土から離します。金網床と土との距離は下へ落ちた糞便の掃除ができる程度で良いです。こうすることによって、コクシジウム、開嘴病、黒頭病などの病気を防ぐ事ができます。


禽舎やその中の土の消毒には種々の方法がありますが、土の消毒には消石灰と硫黄を2:1の割合に混ぜたものを使用するのが良いです。此れならば、鳥を禽舎へ入れた儘でも消毒出来ます。


10%の晒粉の水溶液を散布しても良いですが、塩素剤は後に臭気が残ります。費用が高くつくでしょうが、過酸化水素の5%水溶液も大変有効で、此れだと金網、止まり木、餌器などを消毒出来ます。


近頃ですと、ビニールで消毒用のテントを作り又幼雉用器具類を此のテントの中に入れて、ガスが漏れないようにして中に燻蒸剤として過マンガン酸カリ50gとホルマリン100ccを入れて24時間放置します。此の消毒の後、1時間後には鳥を入れることができます。


また器具の消毒にはオルソジクロールベンゾールの2%液を65℃に温めて、またクレゾール石鹸液の3%液を80℃に温めて噴霧器で散布消毒しますが、臭気は激しく残ります。


また禽舎が総セメント張りならば消毒は簡単で、水道水を流し水洗いすれば良いです。又厚さ3cm位汚れた土を取り除いて、他から清浄な土を入れても良いです。

広告
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
スポンサーリンク
広告336×280
スポンサーリンク
スポンサーリンク
広告336×280