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カラクール Karakul

カラクール
カラクール



原産地は中央アジア東部、ボリハラのカラクール部落で、在来種のアラビ羊からでたもの、脂尾羊系のヒツジです。原産地は山岳地帯となります。


分娩直前または直後の子ヒツジの毛皮をなめして、高級なアストラカンを生産するので有名な品種です。


原産地の飼い方、繁殖法がすべて昔のままで、改良の実績はみられずその結果、種々の型のものができましたが、大別すると、小型種(Arabi type)と大型種(Doozbai type)とになります。

カラクールの外観



成羊は粗綱な長毛でおおわれ、その色は灰黒色です。ただし顔と下肢部には長毛はなく、黒色短毛です。体格は中等大で、成体重は雌約45kg、雄は有角、雌は無角です。


顔が細く、鼻はローア型で耳は垂れています。また体幅狭く、尻が下がっています。


尾は短く、尾根が幅広になった、いわゆるBroad tailで、尾根のところに脂肪が蓄積され、尾の重量は2.3~2.7kgもあります。ただし初生子にはBroad tailの様子は少ししか現れない。


この子羊の被毛は、漆黒で光沢のある柔軟な被毛が球状に捲縮して、美麗な様相を呈します。捲縮毛は生後3日目ごろから開き始めて、5日になると商品価値は著しく低くなり、9日すぎると、ほとんど伸びた毛になります。


したがって品質の良い毛皮は、出生後、ただちに屠殺した子羊から生産され、その等級は被毛の捲縮高による。


等級により、Karakul、Persian、Astrakhan、Broad taie、Krimmerなどに区別され評価されます。Krimmerは白色ですが、他はすべて黒です。


また4~5か月令の子羊から剪毛した漆黒の羊毛は、アルパカ(Alpaca)の代用に用いられます。


なお繁殖にあたっては、両親が粗綱な羊毛をもっている場合ほど、できる子羊はよい被毛をもつと言われ、美細な、柔らかい羊毛のものは、種畜としては喜ばれないといわれています。

能力



体質強健でとくに寒気、乾燥、嵐に対する抵抗性が大。多湿な低温地には不適です。


初生子羊の毛皮が、気候条件に影響されることはないといわれています。この毛皮の産出は、本種独特の能力といえるでしょう。


成畜の羊毛はきわめて粗剛、毛長は15~20cm、毛量は雌、27~6.5kg、雄は3.5~10kg。毛質は、いわゆるCar-Pet Woolで、敷物用です。

分布



原産地を中心として東西アジアの各地、北アメリカ、ロシア、ドイツに分布しています。本邦には輸入されたことがない。

キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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