家畜の飼い方(肉牛編)

家畜の飼い方(肉牛編)
家畜の飼い方(肉牛編)



子ウシを生産さす繁殖用のウシの飼い方と、ウシを肥育する場合の飼い方とは自ら異なります。繁殖牛の場合は、夏期(6月~7月)は、山野に放牧される場合がおおい。


そこで、ウシは、粗飼料として、ササ、カヤ、ハギ、クズを食し、またコナラやクリの葉を食べます。その他、水呑場で水を飲む以外、何も人工的に与えられないのがふつうです。もっとも、毎日少量の食塩をなめさせます。また濃厚飼料は与えない。


夏に山野に放牧されない場合は、野草を刈り取ってきて与えます。


成牛で1日40kgぐらい食べます。それ以外に、ふつうは濃厚飼料は与えません。この際、イネワラを敷ワラとして、自由に採食させます。


冬期(12月~5月)は、すべて舎飼で、粗飼料は野乾草とイネワラが主体です。また青刈トウモロコシ、青刈ダイズ、野草などのエンジレージを与えます。


成牛で1日野乾草5~7kg、エンジレージ8~10kg、イネワラ3kgも与えれば十分です。粗飼料が十分に与えられない場合には、少量の濃厚飼料を補うことがあります。


この場合の濃厚飼料の配合(重量比)は、オオムギ20、フスマ40、米ぬか30、ダイズ油粕10でよく、これを粗飼料の量と質とに応じて、1日2~4kgぐらい与えます。


哺乳中の子ウシがついている母ウシの場合でも、夏期濃厚飼料は殆ど与えません。ただし、放牧場の草生がよくない場合とか、青草の給与量が少ない場合は、できれば1日2~4kgの濃厚飼料を与えた方が良い。


その際の濃厚飼料の配合は、オオムギ20、フスマ40、米ぬか20、ダイズ油粕20のようなものにします。


生後6か月から18か月にわたり、雌の子ウシを育成する場合は、発育盛りですので、どうしても少し濃厚飼料を補うのがふつうです。


この場合は、初めはオオムギ20、フスマ30、ダイズ油粕25、トウモロコシ25の配合のものを、1日1.0kgぐらい与え、生後8か月ごろからはオオムギ20、フスマ40、米ぬか30、ダイズ油粕10の配合のものを、1日に2.0kgぐらい与え、その後はそれを漸増していきます。


なお、哺乳中の子ウシは雌雄とも生後4か月ごろから濃厚飼料を食べはじめますが、このころより、人為的に飼料を与えて、とくに発育を促し、市場に出した場合の高値の取引きを期待することがある。


ことに雄子ウシの場合は、それが肥育のもとウシだけに、それを狙って飼育されます。そのような場合の濃厚飼料の配合は、上述の生後6か月の雌子ウシの育成の初期のものか、または、オオムギ20、フスマ30、ダイズ油粕20、米ぬか30のようなものが良く、これらを1日0.8~1.7kg添加すればよい。


つぎに、肉牛を肥育する場合の飼料給与については、肥育にもいろいろな場合がありますが、現在、本邦にてもっともふつうに行われている場合は、去勢牛の若令肥育です。


これは、雄子ウシを生後3~4か月で去勢し、これを生後6か月で離乳し、これを約1年間、育成肥育するものです。


離乳時150~170kgのものが、最終の出荷時、約450kgになる。この場合は良質粗飼料を飽食さすとして、濃厚飼料の給与は、下記の通りです。

●オオムギ

第1期(4か月):30
第2期(4か月):40
第3期(4か月):50

●フスマ
第1期(4か月):30
第2期(4か月):30
第3期(4か月):30

●米ヌカ

第1期(4か月):20
第2期(4か月):15
第3期(4か月):10

●ダイズ油粕

第1期(4か月):20
第2期(4か月):15
第3期(4か月):10

●給与量(体重の%)

第1期(4か月):1.0
第2期(4か月):1.2
第3期(4か月):1.6

このほかに少量の食塩を与えます。

キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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