昆虫刺咬過敏症(Insect Bite Hypersensitivity) ~ 激しい痒みと不快感に襲われ自分自身を掻いたり噛んだりすることが多い



昆虫刺咬過敏症 (IBH) はウマにおける一般的な季節性アレルギー性皮膚疾患です。


世界中のウマに発生し、ブユ (シムリウム属:Simulium属およびストモキス属:Stomoxys属) およびユスリカ (クリコイデス属:Culicoides属) の唾液に対する即時型I型過敏反応の結果です。


IBHは、世界中のすべての年齢層の馬の3~60%に発症します。


この疾患は、年齢とともに悪化することがわかっています。IBHは、遺伝的要因と環境的要因の両方に影響される多因子性疾患です。


ある種の馬は、他の馬よりもIBHを発症する可能性が高く、アイスランドポニー、シェットランドポニー、サラブレッド、クォーターホース、ドイツのシャイヤーは、IBHを発症する遺伝的素因を持っています。


IBHを発症した馬は激しい痒みと不快感に襲われ、自分自身を掻いたり噛んだりすることが多く、時には牧草地で見つけた低木や小木などの物を使うこともあります。


絶え間なく掻き続けることで皮膚が炎症を起こし、脱毛、痂皮、丘疹、皮膚の苔癬化を引き起こします。馬の体の中で最も影響を受ける部分は、たてがみや尾、耳、背側の正中線、まれに腹側の胸部・腹部などです。


IBHは馬に季節的に発生する傾向があり、臨床症状は飛翔昆虫が最も多く発生する月(4月から10月)に一致します。馬は、昆虫が最も刺咬しやすい時間帯(通常、朝と夕方の時間帯)に、不快感の兆候が増加する傾向があります。

症状



●過度の摩擦によって明らかな激しいかゆみ

●痂皮および丘疹

●脱毛

●苔癬化(たいせんか)

診断



●病歴

●臨床兆候

●身体診察

●臨床検査

治療



※コルチコステロイド

※管理/環境の修正

夕暮れ時や明け方に馬を厩舎に入れておく。


夕暮れ時や明け方に馬を放牧しないように、馬の放牧スケジュールを変更する。虫除け、ハエ取り、糞尿管理の改善、滞留水の除去、馬房での扇風機の使用など。

※防護具を使用する

フライシート、フライマスク、フライブーツ

※亜麻仁(あまに)

食餌のサプリメントとして

※脂肪酸類

栄養補助食品として添加

予防



※特に夕方や早朝には、長時間持続する防虫剤を塗る。

※馬を外に出すときは、フライシート、フライマスク(耳当て付き)、フライレッグガードを使用する。

※馬が馬房の中にいるときは、冷却ファンを使用する。

※水桶を定期的に清掃または処理する。

※ターンアウトの前に、馬の腹側正中線に沿ってミネラルオイルを塗布する。

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