蹄病(diseases of the hoof) ~ 蹄球炎(inflammation of the bulb)

5



蹄球炎とは創傷または挫傷による蹄球の炎症で、特に蹄球の基礎をなす跖枕の炎症を伴うものです。

蹄球炎の原因



追突や他馬の踏躡にもとづく挫傷および、鉄尾鉄臍heel block, heel calkや挙踵による蹄球の震盪、蹄踵の狭窄・過低および延蹄などは本症の原因になります。

蹄球炎の症状



蹄球部の増温・腫脹・疼痛(顕著でないものがあります)を示し、特に外傷による場合は、角質の弛緩と出血を認めることがあります。


一般に急性症は治療によって全治しますが、慢性に移行したものは、角質の亀裂や滲出機転を伴います。


跛行はあまり顕著ではありません。

蹄球炎の治療法



急性の場合は、一般創傷療法をほどこし、また慢性症にはサルファ剤またはフラシンを混合した軟膏を塗布し、いずれも合理的な装蹄をほどこせば治癒します。

キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
スポンサーリンク
336×280
スポンサーリンク
336×280