喉嚢真菌症(Guttural Pouch Mycosis) ~ 馬における稀な生命を脅かす可能性のある真菌疾患



喉嚢真菌症 (GPM) は馬における稀な、生命を脅かす可能性のある真菌疾患です。馬の喉嚢の粘膜に感染する真菌、通常はアスペルギルス属によって引き起こされます。


感染により、喉嚢壁の粘膜内に真菌プラークが形成されますが、最も一般的なのは内側区画天井部ですが、ときに外側区画の側壁にも生じます。


真菌性プラークの蓄積は、下層の血管構造が損傷を受け、最終的なびらん、または隣接する神経が炎症により損傷を受けたりします。 


馬の喉嚢は耳管の対になった延長部で、耳管咽頭口(咽頭背側にある漏斗状の開口部で、斜めのスリットを形成し、咽頭背側凹部の吻側と腹側にある)を介して咽頭とつながり、馬の中耳に通じています。


それらは、茎突舌骨筋によって腹側で別々の内側と外側の区画に分割され、正中線上で前頭直筋と頭長筋および正中中隔によって分割されます。

臨床徴候



ほとんどの馬は正常で健康的に見え、病気が進行し、下層の神経や動脈に損傷が生じるまでは、外見上の感染の兆候は見られません。


動脈が損傷すると、鼻出血は通常、1回の激しい鼻出血か、軽い鼻出血の繰り返しで起こります。大量の出血を伴う重度の鼻出血は、輸送や拘束などのストレスによって引き起こされます。


大量の出血は馬にとって致命的な場合があります。基礎となる神経に損傷が生じた場合、馬は損傷を受けた特定の神経に関連した神経学的徴候を発症します。


GPMによって損傷を受ける神経は、咽頭麻痺が最も多く、次いで喉頭片麻痺、ホルネル症候群、顔面麻痺などがあります。

症状



●鼻血

●頭を地面に下げるのを嫌がる

●上頸部のこわばり

●頭部の異常な姿勢

●咳

●体重減少

●呼吸窮迫

診断



●病歴

●臨床兆候

●内視鏡検査‐喉嚢における真菌プラークの同定

●生検

●臨床試験

治療



※クロトリマゾール乳剤(Clotrimazole emulsion)

毎日の喉嚢洗浄

※手術

頸動脈枝の外科的閉塞

※経動脈コイル塞栓術

※抗真菌薬の外用薬

スポンサーリンク
336×280