銀鶏 Lady Amherst’s Pheasant

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銀鶏
銀鶏



銀鶏は金鶏より体が一廻り大きく、或いは金鶏より立派かも知れません。


金鶏で良く目立つ色は赤と黄ですが、銀鶏では清純な白それに緑、青の基調色に黄とか赤は、殊に赤は紅一点として頭頂から羽冠として垂れている為に、一層高尚美の持ち主かも知れません。また、尾も長大であります。


此の立派な鳥の飼育は金鶏同様に容易ですが、繁殖の方は必ずしも容易ではありません。


それというのも銀鶏は金鶏との雑種が多く、雑種も繁殖はするが繁殖力は弱いからです。


金鶏より高所におり、支那の西南部の岩石と森林地帯に産しますが、山の斜面を飛び降りる姿は実に立派なものだと言われています。


秋とか冬には20羽、30羽と群れをなして生活しています。


純粋なものは暗緑色の頭頂の後端から、ひと束の純赤色の羽冠が垂れており、黒で縁どられた白色の襟巻羽、腹は純白で、尾は白色に黒の横縞がある筈です。


雌は嘴と足は青灰色で、体はやや赤味を帯びた褐色の羽に黒の横縞が沢山あります。


飼育繁殖法は金鶏に全く同じで、卵はバフ色ですが、孵化日数は23日です。


産卵は4月初めより始まり、隔日に1個する事等凡て金鶏に同じです。


雑種はいむ可きもので、数を増加してはなりません。
キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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