
外部寄生虫検査法:寄生虫検査法
虫体採取法
羽毛の外部からは寄生が判別しがたいので、羽毛をかき分けて皮膚や羽毛の付着部を注意深く観察して虫体を採取します。寄生部位は同定上重要。
鶏の外部寄生虫の多くは羽毛に寄生または休息するので羽毛ごと採取します。採取した羽毛を密閉容器に入れておくと、虫体が羽毛から離れるので採取しやすい。
ヌカカなどの飛翔性の外部寄生虫はライトトラップで捕獲します。昼間活動しないワクモなどでは、ケージの隅の埃などを採取して分離するか活動時間に合わせて採材を行います。
虫体観察法
採取した虫体を伸長させるために50~60℃の温水で瞬間的に殺してから、液浸標本(1%エテーテル加70%アルコール)にして保存する。
ここから虫体を取り出して観察をするか、封入標本(ラクト・フェノール液、ガム・クロラール液、石炭酸、バルサム液など)として実体顕微鏡下で観察します。