泡沫性鼓脹症は、第一胃内において過剰な発酵により生じたガスとその他の内容物が混合し泡沫状となり、噴門を閉塞し胃内に滞留することにより生じる反芻類における症状で、主に呼吸困難と循環障害を引き起こします。
処置として胃カテーテル、左側上膁部の穿刺によるガスの排出、消泡剤の投与を行います。
泡沫性鼓脹症の処置法は、第一胃切開術が最も有益な方法で、内容物の除去、第一胃内pHの調整、第一胃内の発酵の停止のため、抗生剤内服の検討も要します。
ヤギでは、泡状のものよりも遊離ガス状のものの方がよく見られます。
治療
●ジオクチルソジウムスルホサクシネート (DSS)
15~30mlを経口投与。
●ポロキサレン
100 mg/kgを経口投与。
予防
※低脂肪の飼料のみを与える。
※草やサイレージ(家畜用飼料の一種で、飼料作物をサイロ(silo)などで発酵させたもの)の混合物を使用する。