馬のメタボリックシンドローム(Equine Metabolic Syndrome (EMS)) ~ 肥満とインスリン抵抗性を特徴とする馬の内分泌系に関わる複雑な疾患



馬のメタボリックシンドローム(EMS)は、肥満とインスリン抵抗性を特徴とする、馬の内分泌系に関わる複雑な疾患です。


EMSは、馬の内分泌系に関わる複雑な疾患で、肥満とインスリン抵抗性を特徴としています。


この疾患の主な合併症の1つは、再発性または慢性の蹄葉炎です。EMSは、人間のメタボリックシンドローム(MetS)や2型糖尿病に似ています。


EMSは、体脂肪が局所的に集まっている肥満の馬に多く見られますが、痩せた馬にも見られます。このような馬は、少ない飼料で体調を維持できるため、「イージーキーパー:少量もしくは栄養価が低い牧草や飼料でも体重維持が容易な馬」と呼ばれています。

EMSの臨床徴候



●クレスティネック(Cresty neck):首が盛り上がっている馬

スコア3以上


●脂肪沈着

胸部、臀部、または尾の頭部の側面に沿って認められる。


●身体の状態

ボディ・コンディション・スコアが7以上(9のうちの1つ)。


●蹄葉炎

既往歴があり、緑豊かな牧草地での放牧が関係していることが多い。また、軽度の症状の場合は、足の痛みや足底の傷、関節炎などと誤解されることもあります。

EMSの治療



EMSを発症した馬の第一の治療目標は、馬のボディコンディションスコアを7点、理想的には5点に維持することです。


そのためには、体重管理と栄養分析を行い、それに合わせて馬の食餌を変更し(通常、低炭水化物の食餌に変更し、定期的に干し草をNSCに浸すことを含む)、定期的な運動プログラムを確立することが必要です。

症状



●肥満

●頸部、肩および臀部の脂肪沈着

●蹄葉炎の病歴

●雌馬の生殖サイクルの変化

診断



●病歴

●身体診察

●臨床兆候

●臨床検査

●X線写真

治療



※食餌の変更

低デンプン飼料と干し草(飼料の15分前に湿らせます)。

※定期的な運動プログラム

※経口サプリメント

メトホルミン、Thyro-L

※牧草地のターンアウト管理

EMSを持つ馬では、牧草の摂取量をコントロールすることが重要です。


そのためには、放牧用マズルを使用したり、牧草があまり生えていないパドックに移動したり、牧草地の炭水化物レベルに応じて放牧スケジュールを変更したりすることが推奨されます(例えば、炭水化物レベルは夜間に低くなり、初霜の後の春と初秋に高くなります)。

予防



※体重の管理

※飼料中の穀物の制限と粗飼料の増加

キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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