リーシュマニア症(Leishmaniasis) ~ 昆虫などが媒介する皮膚疾患



リーシュマニア症は、リーシュマニア原虫によって引き起こされる熱帯・亜熱帯の病気で、感染したサシチョウバエに刺されることで広がります。


ブラジル・リーシュ​マニア(L.braziliensis)とサイアメンシス・リーシュ​マニア(L.siamensis)の2つが馬によく見られるタイプです。


馬のリーシュマニア症にはいくつかの異なる形態があります。


皮膚リーシュマニア症は皮膚に潰瘍ができ、通常は2~3ヶ月で自然治癒しますが、醜い瘢痕(はんこん)が残ることもあります。これらのびらんは、馬の鼻口部、耳介、陰嚢、頸部、下肢および眼窩周囲に発生します。


内臓リーシュマニア症は全身疾患を引き起こし、馬は発熱、体重減少と貧血、倦怠感、脾臓・肝臓・リンパ節の腫れを呈します。


リーシュマニア症は、国際獣疫事務局 (OIE) に届け出るべき病気のリストに入っており、顧みられない熱帯病 (NTD) として分類されています。


米国 (US) 在住の馬に発生したリーシュマニア症の分離症例が数例あります。


リーシュマニア症の流行地域は、テキサス州、オクラホマ州、オハイオ州およびフロリダ州に存在します。2012年11月、妊娠中の10歳のモルガンの雌馬がフロリダ大学によってリーシュマニア症と診断されました。


この馬には米国東部以外への渡航歴はなく、症状は雌馬の左耳内に潰瘍として現れました。


治療をしなければ、内臓型の病気の馬はほとんどが死んでしまい、びまん性皮膚疾患や皮膚粘膜疾患の病気の馬は、生命を脅かす二次感染を伴う長い感染症に苦しむことになります。


自己治癒する皮膚リーシュマニア症であっても、醜い瘢痕が残るため、治療を検討する必要があります。

症状



●皮膚のびらん

●発熱

●下痢

●肌の黒ずみ

●貧血

●体重減少

●倦怠感

診断



●病歴

●臨床兆候

●身体診察

●病理組織学的には、表層および深層の肉芽腫性皮膚炎。

●PCR

●シーケンス解析

治療



※スチボグルコン酸ナトリウム:6ml/日を10日間静脈内投与し、最初の10日間の治療から30日後に1回治療を繰り返す。

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