アヒル(鶩)(Duck)

インディアン・ランナー
インディアン・ランナー



●動物分類学上の位置
  • 脊椎動物門(Vertebrata)
  • 鳥類綱(Aves)
  • 水禽目(Natatores)
  • 雁鴨科(Lamellirostres)
  • 鴨属(Anas)
  • 鶩(アヒル)(Anas Platyrhnchos domesticus L.)


アヒルの起源



これは、野生のマガモ(真鴨)(Wild mallard : Anas toschas)を家畜化したものです。水禽のうちで家禽(Poultry)となったものは、アヒルとガチョウだけです。


養鶩(ヨウボク)の起こりは、東洋にあったと言われていますが、エジプトではB.C. 2000年頃の彫刻にカモを捕らえる図があるということです。


ヨーロッパでは、B.C. 100年頃、初めてアヒルが飼われたといわれ、これは東洋から伝わったとされています。


しかし、マガモはアジアの東部、北アメリカに分布していますが、北半球全般に拡がる渡り鳥ですから、ヨーロッパにもアヒルの起源を求めるべきだとするものもあります。


初めは肉用を主として発し、卵は温暖期に半か月ぐらいしか産みませんでしたが、現在、とくに卵用種が作られ、1年に300個以上を産むものもあります。

日本における歴史



本邦においては、すでに平安朝のころ、養鶩が行われていたとも伝えられています。これは当時、読まれた歌とか書かれた日記などから推察しているもので、アヒルの卵を食用に供したこと、アヒルを闘争用に用いたこと、肉を食したことなどを想像しうるようなものがそれらに残っているにすぎません。


また、明治維新前に長崎を経て、京都地方に欧米の改良種が入ったともいわれています。しかし、判然とした記録のあるのは、明治10年(1877)頃で、アメリカからツールーズとペキンの輸入があったということです。


その頃を本邦の養鶩の最初とみるのが至当でしょう。


本邦には現在、約15万羽ぐらいのアヒルがいますが、大阪がもっとも多く、約6万を占めています。その他、千葉、福岡、秋田、熊本、茨城などの諸県に多い。

品種の分類法



主要な用途はすべて肉用種ですが、とくに産卵能力にもすぐれた品種もあり、これを兼用種ということもあります。


また、イギリスのキャムベル夫人(1901)によって育種されたカーキー・キャムベル(Khaki Cambell Duck)は、陸飼いができ、産卵能力がきわめて高く1年に300個を産むものも多く、これをとくに卵用種といっています。


その他、インド原産のインディアン・ランナー(Indian Runner)も、卵用種とされています。

キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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