槍形吸虫 ~ 牛、めん羊、野ウサギ、ヒトの胆管に寄生



槍形吸虫(ディクロコエリウム・キネンシス:Dicrocoelium chinensis)、虫体は扁平で柳葉状(ランセット状)、前端は後端より尖り、2個の精巣は左右に並びます。


体の大きさは4~9 x 2~3mm、新鮮時には暗赤色、腹吸盤は口吸盤より大で肝吸虫に似ていますが、体の後半は子宮によって占められ、その中の暗色の虫卵が糸状に連なっています。


虫卵は暗褐色で大きさは、45~51 x 30~33㎛で、内部にミラシジウムを含み、その体内の黒色顆粒塊が透視できます。膵蛭卵に類似しますが、やや左右不相称でカキの種子状です。


日本、中国(温帯の草原)などに分布します。


牛、めん羊、野ウサギ、ヒトの胆管に寄生。従来、本邦に分布するのはD.dendriticumとされていましたが、精巣の配列、口、腹吸盤比などの違いにより本種です。

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