シアン化物毒性(Cyanide Toxicity) ~ サクランボ、すもも、桃、アンズの種を馬に与えてはいけません



シアン化物毒性は、モロコシ、スーダングラス、トウモロコシなどのシアン化飼料植物が多数存在するため、馬で比較的よくみられます。


これらの植物に含まれるシアン化物の量は非常に多様ですが、一般的には開花期の春に最も多い。干ばつや乾燥した生育環境では、これらの植物の多くでシアン配糖体の蓄積を促進します。摂取された毒素は、馬の消化管から血流に速やかに吸収されます。


血液中に入ると、全身を移動し、血液細胞から組織細胞への酸素の供給を阻害します。血液は酸素で過飽和になり、鮮紅色になります。


シアン化物は、馬の体内の細胞による酸素の利用を実質的に阻害し、最終的には窒息死させてしまうのです。

高濃度のシアン化物を生成できる植物



●アンズ

●シバナ

●サクランボ

●ビターアーモンド(苦扁桃)

●エルダーベリー(アメリカ・ニワトコの実)

●セイバンモロコシ

●桃

●スーダングラス

●シロツメクサ(白詰草)


シアン配糖体を含む植物における毒性の増加は、以下のような多くの要因によって引き起こされます。


※植物の成長段階

一般に、シアン化物毒素濃度は、植物が急速に成長しているときに最も高くなります。


※植物の部位

植物のある部分は他の部分よりシアン化物濃度が高い傾向があります。たとえば、シアン化物を蓄積するイネ科牧草の葉は、茎の25倍のシアン化物を生成することがわかりました。


※露や雨などで濡れた葉

※環境ストレス

干ばつ、霜、ひょう、洪水などです。

※土壌中の窒素とリンの比率が高い

※一部の除草剤は、植物の毒性を高める可能性があります。

植物の成長を阻害するストレスの多い状態は、シアン化物の発生量を増加させます。

シアン化物毒性の症状



急性中毒の症状は通常、摂取後10分以内に現れます。最も一般的な臨床徴候は以下の通りです。

●筋肉の震えを伴う初期の興奮状態

●唾液分泌

●努力呼吸

●筋肉の協調運動障害

●あえぎ呼吸

●痙攣

症状



●よだれを垂らす

●呼吸困難

●突然死

●虚脱

●ふらついている、よろめいている

●明るい赤色の粘膜

●血液は鮮やかな桜色をしている

●痙攣

●昏睡

●後肢の協調運動障害

●低血圧

●体重減少

●尿失禁

診断



●病歴

●臨床徴候

●身体診察

●血液の色

治療



※亜硝酸ナトリウムまたはメチレンブルー:迅速な投与が必要です。

予防



※サクランボ、すもも、桃、アンズの種を馬に与えてはいけません。

※高濃度のシアン化物を蓄積する植物がある牧草地では、馬を放牧してはいけません。

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