クリプトスポリジウム症は、クリプトスポリジウム原虫(主にクリプトスポリジウム・パルバム:C.parvum)の感染によって引き起こされる重要な人獣共通感染性の腸管感染症です。
C.andersoni(クリプトスポリジウム・アンダーソニ)、C.baileyi(クリプトスポリジウム・バイレイ)およびC.meleagridis(クリプトスポリジウム・メレアグリディス)もまた、ウシにおける疾患発生のアウトブレイクから分離されています。
クリプトスポリジウム症は、若齢の子牛に下痢が発生することが特徴で、糞の中に大量のオーシストを排出していることが確認されています。成牛や回復した牛では、オーシストの排出量は少ないですが、継続して排出されます。
伝播:C.parvumは糞口経路で伝播します。子牛は、感染した動物が排泄した糞便や、クリプトスポリジウムのオーシストで汚染された飼料、水、土壌、器具、管理者等、食べたり、飲んだり、なめたりして感染します。
潜伏期間:子牛の平均潜伏期間は4日です。
症状
●水様性又は粘液様下痢
●下痢便は灰白色又は黄色、時には粘膜を含む
●食欲減退、
●発熱
●元気喪失
●脱水
●発育不良
●ロタウイルス、コロナウイルス、大腸菌などの混合感染により病勢は増悪
●強直
●脱水症状
治療
※支持療法
予防
※良好な衛生とバイオセキュリティの実践