オナモミ(クサンティウム・ストルマリウム:Xanthium strumarium)はアジア大陸の原産で、キク科オナモミ属の一年草。
草丈は0.2~1メートル内外で、葉とともに株全体に短毛が多くあります。
葉は長い柄があり、広く大きくて目立ち、丸っぽい卵状三角形で長さは6~15センチメートル、周囲は不揃いな粗いギザギザ(鋸歯)があり、先端は尖っています。
有毒成分
家畜に毒性があり、急性肝不全を引き起こす可能性があります。
主なヘパトキシンは、硫酸化ジテルペン配糖体(sulfated diterpene glycoside.)であるカルボキシアトラクティロシド(carboxyatractyloside)です。
毒素の大部分は種子と子葉に含まれます。鳥類は体重の0.75から3%のクサンティウム・ストルマリウム種子を摂取するだけで、急性毒性症状が現れます。
若い家禽ほど中毒の危険性が高く、動物が中毒を起こすほとんどのケースは、春と夏に起こります。
クサンティウム・ストルマリウムを摂取した家禽は、急性あるいは慢性の毒性を示すことがあります。急性の場合、死亡は通常、肝不全によるもので、臨床症状が現れてから数時間以内に起こることがあります。
急性中毒を免れた鳥類は、通常、慢性肝疾患の兆候を呈します。
抑うつ
呼吸数の増加
〔筋肉の〕協調運動失調
拘縮
衰弱
動きたがらない
振戦
痙攣・発作
死亡