牛のコバルト欠乏症 ~ 成長期の幼若牛に、柔らかい牧草の多い早春期に発生し易い



子牛が2か月齢を過ぎるとルーメン機能が十分に発達し、粗飼料の摂取が多くなります。


従って多量のプロピオン酸が吸収されて利用されるのでVB₁₂の必要量が多くなります。


しかし低コバルト地帯では、コバルト補給が間に合わずにルーメン内のVB₁₂の生産が低下してプロピオン酸が利用できなくなります。


牛は衰弱し、貧血症も併発します。このコバルト欠乏症は低コバルト地帯で、成長期の幼若牛に、柔らかい牧草の多い早春期に発生し易い。


この欠乏症に対してコバルトの可溶性塩を飼料に添加して与えると高い治療効果が得られる。


本邦にも低コバルト地帯があり、古くはこの疾病が散発しました。


しかし現在では鉱塩(無機塩類を固めた大型のブロックで野外に放置して牛に自由に舐めさせる製剤)が普及しており、この製剤にはコバルトが含有されているので低コバルト地帯でも欠乏症が発生することはなくなっている。

キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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