クロールチオン
1952年ドイツ、バイエル会社Schrader氏の合成したもので、パラチオンよりは遥かに毒性が少ないのが特徴です。
クロールチオンの性状
メチル・パラチオンに塩素1分子を附け加えた化合物、O,o-Dimethyl-O-(3-chloro4-nitrophenyl]thiophosphateで、この異性体で塩素が2の位置に入ったものはアメリカACC社の2124スミサイドとして知られています。

クロールチオン
b.p.112℃、水に難溶で、アルカリには不安点です。
クロールチオンの殺虫力と毒性
接触毒としての効果が甚だしく、人畜に対する毒性はパラチオンの1/100であり、マウス経口LD₅₀240mg/kgです。
異性体Acc.2124は毒性がクロロチオンより強い。