チャボ
チャボは愛玩用として誠に好適な鶏で、此れは小さい物ほど喜ばれるのです。
此れも東南アジアが原産地の様ですが、日本へは300年前に支那から輸入され、日本の好事家によって改良され日本のチャボとなりました。脚は短くて翼は此れが為に歩行の際、地面に引きずって汚れます。
尾は直立し、又尾の形が趣味の人々によって賞味され、品評会があってトサカ等身体各部の形について審査標準が定められ採点されて優劣を定めています。
種類は前述の通りですが、全部で20数種類はあります。
此の鳥は就巣性が極めて強く、他鳥の卵の仮母として重要な役割を演じています。一度巣につけば3ヶ月に亘って熱心に抱卵します。チャボも近親繁殖の繰り返しで体格は弱くなって来ている様ですから、此れを避けるために系統の違ったものを交配し、又同一場所ではチャボを2群に分けて繁殖し、4代目頃から2群の間で交配種を作れば、2群は相当縁が遠くなっていますから良いものを作る事が出来る様になります。